レラカムイ

昨日は、アルファコートドームへ行ってきた。
 このところの連敗で、観客が減るかと思ったら試合開始までには7分程度の入りになった。
 夏場のコンサドーレ、冬の札幌、あるいは、夏は日ハムという人の流れが定着すればもっと人は入るのだろうが、そうも行かないのだろう。
 それでも本当にスポーツを見に来る人たちの年齢が高い。身に来る人の中にはバスケットをやっている小中学生がいるので平均年齢は余り高くないのだろうが、平均的にどのスポーツも見に来る人は、おじさん、おばさんが圧倒的に多い。これも子育てに一段落し、小金を持っていて、他に趣味が無いといっては実もフタも無いが、20代、30代には他の楽しみがあるのだろう。

 試合は、11連敗中のレラカムイが相手に一度もリードを許さず逃げ切り、最後はベンチ入りの選手を出すという余裕の試合運びだった。久しぶりの勝利で会場は沸きかえった。
 しかし、試合内容はまだまだである。プロスポーツが観客に見せる試合をするというのならまだまだアマチュアレベルを脱していない。
 何故なら試合が、スリーの成功率で決まってしまうからである。これは以前にも書いたのだが、プロというからには観客を喜ばす必要がある。

 確かにスリーが見事に決まればそれはそれで素晴らしい。サッカーで言うところのペナルティエリアの外からシュートを決めたようなものである。それがたまにしか決まらないから観客に驚きを与える。反対にバスケットのスリーの決定率は高い。

 これでも世界を相手にした場合、これ程簡単に打たせてくれないだろうし、途中でカットされたりもするのだが。それがないがため、簡単に決まるスリーは本当に面白くない。

 なぜかというと試合の中で、ゴール下での体と体をぶつけ合うようなそういった激しい争いが少ないからである。そういった争いが続きその合間にスリーが決まり、更にそのスリーも途中の空中でカットされるなど、見ているものを興奮させなければとは思う。

 更に、これがトップレベルだとしたら、それを見て育つ下の世代も同じような試合展開になってしまう。
 小学生レベルではスリーは余り打たないのだが、中学生、高校生のレベルになるとスリーの数が格段に増えてくる。背の高い相手と戦う場合、切れ込んでのシュートは防がれてしまうことが多いため自然とそうなってしまうことは理解できる。
 日本を代表するトップレベルも同じでは金を払ってまで身に来ようとはしないだろう。また、この戦いを続けていては、日本が世界に伍して戦うのはもっと先の話だろう。

 ゴール下を負けないで戦うためには実戦でも同じように戦う試合をしていなければ身に着かない。
 少し厳しいことを書いてしまったが、この先、プロスポーツとして成長していくためにはそのような挑戦が必要である。
 BJリーグの試合はまだ見たことが無いので、そちらの方はどうなのだろう。