北朝鮮動向

 晴れ、気温は14度。すがすがしい朝なのだが、何か埃っぽい気がする。何やら中国方面から偏西風にのってPM2.5が時折北海道に侵入してくるので、極めて迷惑な話である。自分のところで出したものは自分のところで始末して欲しい。

 

引用 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20180516/k00/00m/030/014000c) 

小野寺五典防衛相は15日の記者会見で、北朝鮮船籍のタンカーに韓国船籍とみられるタンカーが公海上で横付けし、物資を移し替えて密輸する「瀬取り」をしようとした疑いが持たれている問題について、韓国政府から「違法な瀬取りの事実はなかった」と連絡を受けたことを明らかにした。

 海上自衛隊の艦艇が今月3日、東シナ海の公海上瀬取りの疑いがある行動を見つけ、日本政府が韓国政府に事実確認を求めていた。外務省によると、韓国当局は韓国船籍のタンカーを回航して調査し、15日までに「瀬取りの実施は確認できなかった」と回答があったという。

 この件は、国連決議による北朝鮮制裁に対して韓国が事実上無視していることになるため、重要な決議違反である。しかし、韓国政府は、北朝鮮に対して大幅な譲歩を既にしている可能性がある。

 

 ただし、今回の行為は公海上で行われているため、本当に韓国政府が関与するならこういった手段ではなく密かに北朝鮮が韓国に向けて掘ったとされる地下トンネル経由でするだろうから、韓国政府が直接かかわりがあるとは言えない。

 しかし、国連の制裁決議は効いているのだろうと思われる。その一つはやはり金正恩の訪中である。あれ程頻繁に行き来するのは近来珍しく、何らかの援助と後ろ盾を必要としていると思われ、韓国もその輪の中に加わった形である。

 この件についてアメリカがどういう態度をとるか、或いは韓国も中国の傘の下に加わりたいと思っている節がある。それは文政権よりも前の政権が常々アメリカ軍の指揮下に入ることを嫌がっていた過去がある。

 できるなら上手く北朝鮮を手なずけアメリカ軍が韓国から去ることを求めていくのだろうそのタイミングを計っている。その辺りはさすがに大国に挟まれた小国の動きを心得ている。

 それに対して日本は、経済大国としてのプライドが中々こずるい手を使うことをためらわせている。それは大国としての見栄がそうさせているのは間違いない。アメリカと同盟国なら良いが、中国に近付けばそれだけで相手に取り込まれてしまうという危機感は常にある。だから、日本としては中国と対等の関係を常に求めているという訳である。

 北朝鮮の話に戻るが、自分は、今の北朝鮮は直ぐにでも手詰まりになると考えている。根拠は、やはり北朝鮮の性急な宥和の動きである。相手に急いでいると思われれば足元を見られる。それでも動かざる負えないのは国内情勢が不安定の兆しがあるということである。

 力で抑えてきた部下たちを上手く動かすには脅しだけでは動かない。やはり何らかのご褒美を常に分け与えることも必要である。そのご褒美が少なくなれば従うように見えて実は動かないサポタージュを部下が起こすようになる。

 その褒美の資金力が底を付いてきている可能性が高い。だから、早急に以前のような曲がりなりにも国家と呼ばれるような体制に復活させなければ自分の首が危ないと気付いたのだろう。

 米朝首脳会談までに果たしてどんな動きがあるのか、興味津々であるが、国会議員の方はそんなことには興味を示していらっしゃらないようである。

 でも、今後の北朝鮮の動向次第では何らかの関わりを日本が背をわされる可能性が高いわけで、その方法を今から考えて置くことも国会議員の役割として大事だと思うが、何故か知ってか知らずか野党の議員さんたちは関心が無いようである。不思議な国である。