稀勢の里

 曇り、気温はマイナス4度.昨日の夜は強風が吹き荒れたが、今は非常に穏やかである.低気圧の中心が樺太周辺を通っているため強い風の範囲は丁度北海道をすっぽり覆う範囲だった.

 今日中に低気圧は通過するが、西高東低の気圧配置になりまた雪が降る天気になる.このままの流れでは週末までは吹雪などの影響で交通機関に影響がありそうである.

 

 大相撲の稀勢の里の話題が徐々に大きくなってきている.日本人の横綱ということで相撲協会も一押しだったのだが、横綱になってからまともな相撲は取られていない.このままいけば周囲からの引退の圧力は高まるのだろう.

 横綱という地位は、やはり相撲取りの中でも最高位に位置づけられるのだから品格という意味で潔さが求められる.もし、八百長が蔓延っているのなら何とか星を取れたかもしれないが、そうでないということは、八百長が無い証拠かまたは、八百長以前にすでに相撲取りの力が無い証拠である.

 これから勝ち続ける可能性も無きにしも非ずだが、現実的に言えばこれ以上土俵に上がっても横綱の地位を維持することはできない.また、大関ならば降格して相撲を取り続ける方法もあるが、いったん横綱になれば相撲が取れなければ引退ということになる.

 最近、その話題がニュースで流れるのも横綱引退の瀬戸際にいる人物を悲劇のヒーローのように扱おうとするマスコミの常とう手段であるからでもある.

 残念ながら稀勢の里は、名横綱という名前に到達しなかった関取という扱いで終わるのだろう.本人も折角横綱という最高峰の地位につきながら怪我でその地位を降りなければならないという無念が大きいのだろう.

 どんなスポーツでも怪我でその地位を降りなければならないというのは選手にとって残酷なことである.明日から自分がもっとも得意とする分野から離れるわけだから公開も大きい.