スピリチュアルカウンセラー・・・?

今日の朝のTVで、スピリチュアルカウンセラーと称する方が、最近無くなった丹波哲郎さんの霊に会われたと称し話をしていた。

 これも、信じる事は救われるの類で、もし信じた人が嘘つきであれば、詐欺も同然となるのかもしれない。

 世の中に、まだ解明されていない不思議な現象があるのかもしれない。しかしそれはまだ人類が未知なためで、それ故、不思議なだけである。

 人間は、脳細胞の働きで色々な夢を見る。それが現実であろうと無かろうと脳の中で記憶として残される。例えば正夢と言われるものである。しかし、普通の人は、夢の内容の記憶は直ぐに消滅する。
 
 更に、記憶違いと言うものがある。それが実際にあった記憶のように脳みそに記録されることである。自分の小さい時の記憶などは、デフォルメされているものである。印象に残った記憶が更に脳内変換され会った事が事実だがそれに関連する記憶が曖昧なため、その部分を脳内の他の記憶や想像で補完することである。
 例えば同窓会で、旧友と昔起きた話をしたとき、微妙にその時の様子が食い違う時があるような場合である。

 それ程、脳内の記憶の働きは解明されていないと言うことである。

 普通の人なら、夢は、睡眠中に見る。もしかしたら、起きている時にも夢を見ることが出来る才能を持った人がいるのかもしれない。それを、自分の中にだけ仕舞い込む人はまだ罪は無い。しかし、その白昼夢をどうどうと人前で話すのは如何なものであろうか?
 
 カウンセリングと称してその白昼夢を話され、相談者がその方法で一時的に不安から解消され気持ちが楽になったとしても、根本の原因を絶たなければ解決にはならないのじゃないか。それが、霊能力で解決するとはとても思えない。一種の逃避である。

 人の悩みは、話したり聞いてもらったりするだけで少し楽になる場合が多い。カウンセリングの基本はそういうところにある。
 その悩みを話す人が側に居ないばかりに、こういった人を頼るようになるのだろう。しかし、頼る人を間違えば、危ない目に会うこともあるかもしれない。それも人生と割り切ることが出来ればそれでも良いが、それで間違った道に迷い込むことの無いように生きた方が幸せだと思う。

 もし悩みがある人で頼る人が居ないような人は、まず、誰も居ない所に行って大声でそのことを怒鳴るといいよ。