約束の時間があったのに寝坊してしまった。と言うよりは約束していたことを忘れており、朝食を摂ろうとしたときに気がついて慌てて家を出た。
もう既に1時間遅れであった。あやまって事なきを得たが、約束の時間を忘れ寝坊したのはここ最近では始めてである。
普段、目覚ましは掛けない。どんなに遅く寝ようともひとりでに目が覚める。余りに眠るのが遅かった場合は、念のため目覚ましを掛けるが、それが鳴って起される前にひとりでに目が覚め余裕を持って解除するのが普通だった。
実のところ、なぜかこの予定だけは、記憶に残らなかった。何度も確認したり、相手から電話があったりしたのでこの予定自体覚えておかなければならないことだったのが、なぜか記憶は忘れようとしていたみたいだ。
別にいやなことではなく、普通のことなのだが、どうして直ぐ忘れてしまったのだろう。きっとこういう記憶にも名前がついているのだろう。
それにしても、起きた後のんびり新聞を読んでいたものである。素晴らしい。