参議院選挙

参議院公示を控え、益々情報合戦の様相を見せてきた。しかし今までと違うと感じるのは、インターネット上の風向きと、新聞、TVなどのマスコミの風向きが違うのではないかと思うことである。

 両者の違いは、情報を今まで独占し世論を支配していたと自負するマスコミの報道が、実際は自分達の都合の良い様に取捨選択がなされていたということが明らかになってきた、或いは明らかになったからともいえる。

 前回の参議院選挙までは、左程インターネットの影響は無かった。影響が出始めたのは前回の衆議院選挙からかもしれない。その頃から微妙にマスコミとネット上の温度差が広がったと考えられる。

 マスコミは、マスコミ村、利害関係、その他の影響で報道を差し控えることが多いが、インターネットは個が発言主体であり、その真贋はともかくとして情報としてネット上に流通させることができる。その情報が必要とされるならネット上の自由に拡散していく。そこにフィルターはかからないはずである。

 事の真意を確かめるわけにはいかないが、その情報がもしかしたら埋もれてしまいかねなかった可能性が今までだったらありえたことである。

 今回の選挙は、もしかしたマスコミとネットの影響力がどこまで反映されるかという選挙になる可能性がある。もし、マスコミの報道と異なるようになれば或いはマスコミの影響力の低下が明らかになり、今後の報道活動にも影響を与えることになるだろう。

 また、もし選挙にネットが重要な役割を果たすことになれば、今後、ネット上の言論を監視し規制する方向に向かう怖れがある。