朝の空は、曇り空、ただ東の空に雲がないため朝日がさしている。雪も少しちらついている。ただし大雪にはなりそうも無い。気温は-5度である。
庭先の木には、まだ木の芽のふくらみは目立たない。それでも街路樹のななかまどには、去年の残りの赤い実に渡り鳥がついばんでいる。そのためか、渡り鳥の糞が雪の真っ白な道路に血痕のように赤色に落ちている。
もうそろそろ渡りの季節が来たようである。この何日かこの辺りで休息を取りながらまた北のほうへ飛び立つのだろう。
徐々に真冬日の日が減り、日中の気温が5度、10度となれば確実に春がやってくる。そうなればこの真っ白な風景も消え、緑色の世界がやってくるのだと思うと少し気持ちが晴れてくる。
そういった環境の変化で、心が変わるというのは人間という動物の不思議なところなのだろう。
さあ今日も仕事をするか。