救急医療

今朝は朝日が既に顔を出している。本当に日に日に日の出の時刻は早まっているわけである。空は雲ひとつ無い青空である。

 そのためか朝の気温は-14度前後と冷え込んだ。しかし、この寒さも日中の天気でプラスになる予報である。この好天で道路の氷も融け始めている。

 今日のニュースでも、救急患者が受け入れ先の病院が無く死亡したという話が出ていた。本当に都会の地方でもこうなのだから、田舎ではどうなることやらと思う。
 ただ、人口密度が高い地域に住んでいれば当然同時発生する救急患者の率は高いし、更に軽症者が救急車で運ばれてくる確率も高い。

 救急病院としても救急患者として運ばれてくれば診察しないわけにはいかず、その間の重症患者の受け入れはできないことになる。更に悪いことに軽症患者の方は、自分が重症患者と思い込んでいるのだから病院側は扱いに困ってしまうことになる。

 このような事態が起こる原因は、色々あるが、根本的には、救急を行う医師不足である。病院の中に沢山の医師がいたとしても救急ができる医師はいないことが多い。いわゆる専門医はいても普通一般の病気は見れない医者である。
 そういった救急を専門に行ったとしても診療報酬は極端に増えるわけでもなく、その任に当たった場合、24時間は拘束される。そのような勤務を望んで行う医師は少数派になってきたのである。

 解決方法として、救急診療は自由診療にすべきだと思う。病院に到着してから病気が確定し入院するまで、あるいは処置が終わり入院しないで帰るまでの時間である。

 その間の医療行為は少なくとも病院側で自由に値段を付けれる様にである。しかし、これでは患者側に負担が大きいと思われるため、入院治療を行った場合は、今の包括制度に取り込む形にし、救急加算のような加算点数を病院側に与えるといった工夫が必要である。

 そうすれば、少なくとも入院が必要でない患者の救急外来にくる数は抑制されるはずである。

 医療は本当はお金ではないはずなのだが、病院は来るものは拒めない。拒めば訴えられる。それを引き受けるには物、人が当然必要になり、それにはお金が掛かるということに成る。

 お金が入るとなれば、病院も設備投資を行えるし、救急に当たる医師の数も増えるだろう。そうすれば少なくとも救急体制は救われるはずである。
 医療は金儲けのためにやるのではないはずなのだがどうしてもその辺に行くことが今の日本の現状である。