特定の財源

空は、屋根の近くまで落ちてきたように感じる。全体に霧あるいは靄が掛かった状態である。

 
 ガソリンの暫定税率の問題に発した、道路特定財源などの問題。この根っ子には、一度決めたら後戻りしない制度にあると考える。

 この法律が決められた当時、道路を整備するために、お金が幾ら有っても足りない状況であった。しかし、徐々に車の使用者が増え、ガソリンから入るお金が潤沢になると、その使い道が徐々に乱暴になってきた。
 なぜならこの車社会が続く限り、税金は毎年決められた額納められるからである。幾ら使っても財布からお金が湧き出てくる状態に成ったといっても良い。
 
 しかし、その法律を変えなければ、毎年そのお金を使い切らなければならないのだから、無駄な使い道も増えるし、天下り先に無駄なお金が流れることは当然のことである。
 その当時の状況で今の状況になるなどとは誰も考えもしなかった。その当時の足りない額はこの程度だからという状況で税率が決められているからである。時代が過ぎれば過度の収入になるのは当然で、それにあわせて予算規模も大きくなりすぎてしまった。

 時代に合わせ仕組みを考えなくてはならないはずが、いつの間にかその仕組みが先でその枠組みを頑なに守ろうとするからおかしくなるのである。

 見直すところは見直し、時代に合わせた予算というものを建て、それが取りすぎだとなればそれを辞め、事業も縮小すべきなのである。

 ぜひ国会議員の方には、税金を見直す法案を出して欲しい。税金の無駄遣いがわかればその分自動的に減額する法律である。毎年減額していけば不必要な予算は間違いなくゼロになるだろう。

 今回の後期高齢者の医療負担。結果的に余ることが無いとは限らない。もし余った場合、速やかに負担額を減額するようにして欲しい。くれぐれも飲み食いに使われることの無い様に願いたいものである。