世の中あほばかり

空は、何時もの全ての天空を均一に覆う雲ではない。ある所は厚く、ある所は薄くといった風に不均一な状態である。外は明るいが、朝方少し雨がぱらついた。日中もにわか雨がありそうである。
 また西から低気圧が来るのでしばらくは、晴れ間の無い日が続きそうである。北海道も広いので所によっては快晴のところもあるのだろうが、今年の秋の収穫量が少し心配である。

 サミットも終わり、各国の首脳は帰路に着いたわけである。今日の新聞は、サミットで何が成果としてあったのか検証していたが、結局は何も決まらなかったと言って良い。
 しかし、日本は、今回の会議の議長国として率先して今回のCO2の問題を解決して行かなければならない義務を負ったともいえる。
 CO2という見えないものが相手だけに、ごまかそうとすればごまかせるレベルのものである。国民がそれに全て協力できるような体制作りと共に、国民をいかに教育するかというのも大問題である。
 言葉だけで全てが解決するはずも無く、それを実行することの大変さを思わずにはいられない。

 昨日、本州に住む知り合いから電話があった。「北海道を旅行中」だという。「暇なら会えない」という。本音が口からでそうになったが、こらえて「時間が有れば」と応えておいた。電話の向こうで観光地に訪れハイテンションになっているのが伝わってくる。
 自分もそんな気分に浸りたいと思ったけれど、現実はそれ程甘くない。

 病院機能評価という仕組みが今の医療界にある。病院に審査員が訪れ標準以上の医療を行っていればお墨付きを与えるものである。その理想は高い。間違いなく行われれば極めて立派な病院だろう。
 しかし、その理想に近づくためには資金が必要である。それができるところは、限られた病院だろう。
 もし、日本の病院を全てそのようにしたいのならもっと国はお金を出せと言いたい。精神論だけでは限界がある。お金を掛けず良い病院にするためには職員一人一人の協力と意識改革が必要である。それが無理だから今の医療はさまざまな問題を抱えているのだ。
 やはりそれをクリアーするにはお金が必要である。そのお金は、おいそれと天から降ってはこない。

 学校の先生の採用の問題。縁故採用などの噂は、もう30年も前から有った話である。その間相当数の縁故採用者が教育者になっているわけである。最初にそれができないような状況にしておけば良かったはず。
 今後改善しようにも、縁故採用者が半分を占めていたら自浄努力も不可能だろう。
そしてこれまで不正が続いたから今の学校教育の問題がそこにある。
 全国一斉に、縁故採用者を解雇してもう一度試験を受けさせるしかない。どの程度採用されるか見ものである。

 最初は、蟻の一穴だったかもしれない。人はそれを見て見ぬ振りをしてきたわけである。そして今ダムが決壊しようとしている状況で騒ぎ始めたわけである。
 壊れそうなダムも補修しながら、新しく下流にダムを作るしかないではないか。時間は急を要していると思うよ。