真夏

外に出て空を確認するまでも無く、晴天だと判る窓の外の風景である。まさしく夏の日差しである。この晴れは、今週一杯は続きそうである。今週は、海水浴場は人で溢れ返ることだろう。日中屋内で仕事を仕事をしているものにとって、休みでもなければこの暑さを直接感じることは無い。仕事は終わって変える頃には、既に闇が周りを包む頃であるからである。そしてその頃は、涼しい風が日中の暑さをどこかに追いやっているからである。真夏の風物詩といえば、「ラジオ体操」である。日焼けした子供が朝集団で公園に向かう姿を見かけると、夏だなと思う。その姿も今週から見かけないのでそれも終わったのだろう。そして、来週頃から夜に聞こえてくる音の一つが盆踊りの音である。どこか遠くで行われているのだろうが、風に乗ってくる音の大きさが近くで行われているように感じさせることがしばしばある。その音程が、高くなったり低くなったりする。それが何故か哀愁を感じさせるのである。あの音の下で繰り広げられている楽しい行事のはずが、遠くにいる自分には物悲しく、それがあたかも死者に送る音楽に聞こえるのである。北海道の人には、今週がきっと真夏を感じる一週間だと思う。幸せな夏のひと時を味わって欲しいと思う。