終戦記念日

 朝から青空が広がる。気温も高くなり昼には30度近くになってしまった。残暑厳しき折という言葉が適切な日である。

 今日は、終戦記念日である。既に自分の心の中から戦争が有ったということすら想像の世界に近い。まだ自分が小学、中学の頃は、この日が来ると、TVがこぞって戦争関係の番組をやっていたはずだ。
 しかし、今日の新聞のTV欄を見てもそんな番組は見当たらない。目に付くのは夜に映画を放送するが、アメリカ製の映画である。
 時代は、色々なものを変えていく。見る人が少なくなればTV局も簡単に放送をやめてしまう。更に製作現場に戦争体験者が居なければ作ろうという意見も出なくなるのだろう。

 今の親の世代がそうなのだから、子供の世代になれば、その時には、受験のための暗記項目の一つになってしまうのだろう。それが良い悪いは、自分には分からない。自分の世代で日本に戦争が無ければそれで良かったというしかない。

 政府は、何故今日を終戦記念日といいながら祝日ではないのだろう。やはり負けた日を記念日にするのは政府の要人に有る人には耐えられなかったに違いない。
 そして今日という日の事実が事実として国民の記憶から消えていくことを望んでいるのかもしれない。