郵貯

 快晴だが気温はマイナスで寒い。昨日の夜のみぞれが、木の枝を凍らせそれについた雪が庭の木を樹氷に変えてしまい。すっかり真冬の気分である。



引用 時事ドットコムhttp://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010032400049

郵政改革の骨格発表へ=郵貯限度額を引き上げ-政府

 亀井静香金融・郵政改革担当相と原口一博総務相は24日午前記者会見し、郵政改革の骨格を発表する。郵便貯金の預入限度額を2000万円(現行1000万円)、簡易保険の加入限度額を2500万円(同1300万円)にそれぞれ引き上げる。

 日本郵政グループの再編では、現在の持ち株会社である日本郵政と郵便局会社、郵便事業会社(日本郵便)を統合して設置する新たな親会社の株式について、政府が経営上の重要事項に対する「拒否権」を握る3分の1超を保有。親会社にはゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の株式3分の1超の保有を義務付ける。(2010/03/24-05:27)


 この政府の方針には、色んなことが推察される。

 一つは、限度額を引き上げることでゆうちょ銀行の保有資産を増やすことである。今まで預けられなかったタンス預金を回収しようと考えている節がある。

 

 普通、銀行に預けられた資金は、取り付け騒ぎが起きない限り全額引き出されることはない。そのため銀行に預けられた資金の大部分が何もしなければ眠った金となる。

 そこで、預けた顧客に利子を返すことを条件に運用して利ざやを稼ぐことが銀行の仕事である。

 限度額を倍にしたことで、集められる金は2倍になり銀行が倒産しない限りその内の6,7割は返さずに済むお金になるわけである。

 

 市中銀行にお金が預けられても、そのお金がどこに使われるか国は関与出来ない。そのためそのお金が外国に流れて不良債権化した場合、まるまる日本の損害になるが、ゆうちょ銀行の場合、国が監視できるので、国の都合の良い様に運用できる可能性が高くなる。

 

 国の借金は、途方も無い金になり、返済の目処がつかない。この先一生返せない額の借金である。しかし、国民から預かる郵便貯金でその有利子を返済し続けることが可能であれば、何とかこの先の破綻まで時間を稼ぐことができる。

 自転車操業に近い状態だが、利子が低い今なら可能なことである。それも何時まで続くかわからない。

 だから、今は国の懐もスッカラポンで無い袖は振れない状況だと言うことが良く分かる。

 国を思う人は、是非ゆうちょ銀行にお金を預けるべきだろう。まあ自分はそんな預けることのできる大金は持っていないが。

 もうひとつの心配は、国の懐具合の悪さと同様に今回の動きは、ゆうちょ銀行の経営状態も心配なことである。もしかすると今までの無駄遣いで米びつが空になっている可能性がある。

 さらに今回の決定で、国内の銀行の経営基盤が揺らぐことが予想される。多くの地方銀行やそれ以外の銀行も経営に行き詰まるところが増えそうである。

 この時代、全ての人が幸せになれることは無さそうである。