曇り、空一面、灰色の雲が覆っている。東の空はそれでも太陽の光で白色に輝いている。吹く風は生暖かくいつ雨がふりだしても可笑しくはない。
今日は、厚別で栃木戦だが、昼まで仕事があるのと、最近の札幌の不甲斐なさで厚別まで行く気がしない。結構な人がそういう気持ちに陥っているのではないだろうか。
札幌の選手の誰もが、ボールを受けて止めて正確にキックするという基本的なことができない選手が多い。テクニシャンと言われる砂川選手でさえ、ミスキックやボールコントロールをミスするのだから総じて他の選手のレベルが分かるというものである。
そんな選手たちを使って試合を優位に進める方法は、やはり放りこみしか無いだろう。それとセットプレーということに成るのだろう。
ただし、毎回放りこみばかりでは相手もそれに対処すれば良いのだから守備は簡単になるからたまにはドリブルやサイド攻撃というように目先を変えて攻撃を行うことに成る。
これでプレーの質を補ってきたのが今までの札幌の攻撃である。ワントップに外国人選手を置き、その選手のスーパープレーで得点を取り、その他の選手は、守備的に相手のボールを跳ね返し続けることで勝ってきた。ある意味それが札幌の伝統的な戦術である。
しかし、当然その試合ぶりは守備的にならざる負えないので、もっと攻撃的なチームにならなければJ1に行けないと言うことでその戦術は否定され、ボール回しで勝てるチームになろうと石崎監督になって試行錯誤しているが結果は付いてこない。
今居る手駒でJ1に昇格を望むのは開幕当初より無理だと判っていたはず。それでも運営会社は、今年J1に復帰するつもりだった。しかしここに来て目論見は見事にはずれ残り試合を何の当てもなく過ごすつもりらしい。
もし可能なら、石崎監督にはここで退任していただき、今U15で監督をしている名塚さんに監督をやって欲しい。彼なら既にS級のライセンスを持っているので監督になることができる。
更に元は名DFだったので守備の仕方に関しては、それなりの考えを持っているだろう。更に途中から加入したといえ当時J1に昇格できた立役者だし札幌の生え抜きと言って良い。もうそれくらいしか打つ手はないだろう。
もしこのまま推移するなら、残り試合の観客数の減少は避けられない。その収益のマイナス分は、来年の運営費に直結するのだから、それを考えると今年の残り試合をどのように盛り上げるのか考える必要があるし、来年以降の存続と合わせチーム運営費は更に厳しいものにならざる得ない。
それを考えるなら、今日からでも何かを変えなければチーム存続の危機にあると言って良い。
今節がターニングポイントに成るのは間違いないが、本当は中断期間に決断して欲しかった。