鳥栖 vs 札幌

 とうとうこの日がやってきた。まだスカパーの契約をしていなかったのだが、丁度放送日が無料デーというわけで、試合をTVで見ることができた。

 北海道は、まだ雪が降っているのだが、九州に積雪はない。鳥栖スタジアムは、青い天然芝が目に鮮やかに映る。

 今年の札幌の出来は?と期待半分で見ていたが、両方共技術よりも相手よりどれくらい走れるかを試合のポイントとしておくチームだけ有って、試合開始早々ボールの奪い合いになる。更にバックから縦パスがどんどん放り込まれるため、見ていて疲れる試合と成った。

 もう少し中盤を使ってバックとパス交換を行えば試合を落ち着かせられるのだが、両チームとも試合をゆっくり運ぼうという時が無い。
 きっと両チームとも試合開始直後が勝負と思っていたのだろう。

 お互い初戦と言うことでパスミスが多く雑な展開となる。そして相手のミスを捉えると底から攻撃が切り替わる、そしてそれをバックが跳ね返すその繰り返し。
 
 前半の終盤漸く鳥栖の足が止まり始める。そこを札幌が上手く尽き主導権は札幌に移り始める。そして相手の攻撃を跳ね返し、上里選手が前に走り込んでいた藤田選手に縦パスを通す。
 そのボールをGKと競り合い、頭を抜こうとしたボールがゴールポストに当たり跳ね返りが上手く藤田選手の所に帰ってシュート。
 札幌が先制する。

 そして前半終了。

 後半開始早々、札幌に何度かチャンスを迎えるがその時追加点が奪えなかったのが引き分けの原因。
 相手が後半、立て続けに攻撃の選手を入れてきて前がかりに成っているのだから、カウンターでよかったのに、前に走れる選手が居なかった。

 交代で出てきた上原選手も、走っていたのは最初だけ、そのまま消えてしまった。あれだったら前に岡本選手を入れたほうが良かった。更に砂川選手も、あのシュートを枠に飛ばしていたら。
 鳥栖のFKの時、早いリスタートから球をつながれ同点とされてしまった。

 後半、痛んだ近藤選手に替り、ついに我らが中山選手が登場。そして訪れたチャンスに中山選手のヘディングが惜しくもゴールから嫌われる。あれで入れていたら、札幌に勢いがついただろう。昔の中山選手ならきっとゴールを決めていただろう。

 そして試合終了。

 開幕戦と言うことも有り、みんな気合が入りすぎていたかもしれない。更に今まで中盤をコントロールしてきたキーとなる選手が不在だった為、試合を上手くコントロール出来なかったことも今後の課題である。

 あと中山選手。過度の期待は禁物だが、やはり最初は、短時間の出場になるのだろう。他の選手とのコンビネーションが少し足りない様に見えた。

 次はホームの試合である。次は勝利を。