エサ台

 晴れ、本当に日の出の時間が日増しに早くなってきた。1月は朝の7時になっても夜が明けなかったのに今では6時ころには既に空は白く光りだす。気温は、マイナス2,3度だろうか。


 庭のエサ台にリンゴを置いておくと、朝早くからヒヨドリがついばみに来る。そしてその合間にツグミも顔を出す。エサ台の周りは、彼らがエサをついばむときに同時に出す糞で白い雪が覆われ、急激に雪解けしている。

 4月になり、他にエサの手当てがつけばヒヨドリはエサをついばむことは無く、ツグミはどこかにわたってしまう。だから今が一番エサ台がにぎやかな時期である。

 エサ台には、リンゴの他にヒマワリの種を置いているのだがそれをついばみに来る鳥は見ることは無い。カラスも最近街中のゴミ出しが徹底しているためか、徐々に姿を消し、スズメはここ最近集団で飛ぶ姿を見せない。数年前なら、庭のオンコの木の葉影に隠れにぎやかに鳴いていた時期もあったのにと思う。

 以前スズメの集団死があった影響で個体そのものが大幅に減少したことも影響があるのだろう。何時も同じ時間同じ風景と思っていたのだが、いつの間にか姿や形を変えていることをその時にあらためて気づく。