日本人はやれる

 晴れ、昨日からの雪は、10cmくらい積もっただろうか。気温もマイナス10度と冷え込んだ。


 災害という災害を受けなかった自分が、徐々にこの状況にストレスを感じ始めている。被災地から遠く離れているところにいる自分が言うのもおこがましいと感じるのだが、被災された皆さんの状況は相当厳しいだろう。

 この焦りに似た気持ちは、被災に遭われた人々をよそに普通の生活を送っているという負い目とそういった人たちに手を差し伸べられないもどかしさ、そして中々原子力発電所の問題が解決しないことにある。

 この空気は、きっとどの人も感じていることだろう。それを少なくするには目の前の仕事に没頭するしかない。

 更に、その空気を反映して色々な催しが自粛されている。自分の関係することでいえば学会の総会や大会などがそうである。Jリーグプロ野球もそうであるが、今まで周到に準備してきたものがすべてが無に帰することの空しさが日本を包んでいる。

 よもや自分の生きている時代にこのような大災害に直面することなど誰も気にしていなかったはずである。順風満帆に人生が進むはずだったはずと思っていたことが簡単に覆されることなど誰も想像しえなかった。それが現実に起きており、この先の不透明さを考えるなら、これほど不安なことはない。

 きっと日本が敗戦を迎えたあの時も同じ空気が流れていたのだろう。しかし、その荒れ野原だった日本が今ではこれ程の発展を遂げるとは誰も想像しなかった筈である。しかし日本人は立派にやり遂げた。

 きっと日本人ならまた再びこの困難を乗り越えていくことは可能である。今いる人たちは、次の時代につなげる礎になれると信じている。