福島の映像

 晴れ、気温は7,8度くらい。桜は風に吹かれて殆どの花びらを散らしてしまった。道路にはその名残が風に吹かれ舞っている。


 今朝のNHKのニュースで現在の福島原子力発電所の映像が流れていた。

 敷地内に車が横転し、色々な残骸が残る状況での作業は困難を極めるのは容易に伺えた。この困難な状況で作業を続けている作業員の方には敬意を表する。

 それと比べ、今回の炉心溶融の発表後、作業工程を見直したらしいが、作業日程に大幅な変更は無いらしい。すべてが想定内の作業ということなのだろう、現場で指揮を執っていない本社の机に向かい東京の空を見ながら作業をしているなという雰囲気が良く伝わる。

 きっと何事も印象なのだと思う。災害が、自然災害で引き起こされたという意識で、これは既に自分たちの責任の範疇を超えたと判断しながらも、上からの命令でやらされているという姿勢と、災害が起こり本社に誰も社員が居ないくらいの状況で今回の作業に当っている姿を見せることができれば、国民の感情も違っただろう。

 災害時に福島原発のすぐ近くに災害対策本部を作り、そこに社長自ら立って陣頭指揮をとるのと、いつまでたっても姿を見せず、現れてもその本心がどこにあるかわからないような姿では、国民は東電全体が開き直っている思われてしまうだろう。

 その思いの温度差は、想像以上に国民に伝わるものである。

 そして、本当に残念なのは、この日本の危機に対して一致団結して事に当らなければならない国会議員の志の低さである。国会議員は国民の代弁者であり国民のために奉仕することが義務である。

 しかし、今の一部の政治家の実態は、この期に及んでも自分たちの地位を守るために汲々とし、国会という表舞台でどう立ち回るかだけにしか見えない。

 少なくとも半年1年は力を合わせ日本の復興に命を懸けるくらいの心意気が無ければならないだろう。その姿の厭らしさは餓鬼と同じである。

 今回の震災であぶりだされたのは、国会議員の大多数は不要であるということである。本当に国民から必要とされる国会議員が増えなければ本当に日本は地震とともに沈んでしまう。