セシウム

 晴れ、雲が所々に浮かんでいる。気温は、マイナス5度以下に下がっている。しかし、このまま晴天が続けば日中はプラスにはなるだろう。外は土埃でのどがいがらっぽい。


引用 日本経済新聞http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0E0E2E7818DE0E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2) 

福島の一部野菜で高濃度セシウム 厚労省「摂取見合わせを」葉物など、最大では暫定規制値の164倍

 厚生労働省は23日未明、福島県産の葉物野菜から暫定規制値を超える放射性物質を検出したと発表した。最も値の高いものでは、放射性セシウムが規制値の164倍だった。同省は、同県産のホウレンソウなど葉物野菜やブロッコリー、カリフラワーなどについて「当分の間、摂取を見合わせてほしい」と呼びかけた。

 この報道は、日本国民の健康のためには有益だが、マイナス面もある。このニュースをきっかけに、ホウレンソウの買い控えと店頭からの回収が進んでいるようだ。
 
 外国産野菜を国内産と産地偽装する輩が存在する日本では、ほかの国のものと偽って流通させる危険があるため、このような情報でも十分に風評被害をもたらす。

 確かに、セシウムの量の検出量が多いため、洗わずにこのまま食卓に載せ摂取すると大変なことだが、十分に洗えば殆ど検出されない量になる。

 今の時期の野菜は、放射性物質を含んだ塵を被ったことで外側に付着したものだから、用心すれば問題は少ないが、この先何年かは、汚染された土壌から出荷されることになるのでそちらの方が問題は多い。

 原発事故が落ち着いたら、汚染された表土を廃棄するかその上に汚染されていない土で覆うかする必要がある。そうしなければ農家は廃業するしかない。今回の事故で広範囲で部分的に高度に汚染されている地域がある。

 その場合、環境モニタリングをすることである程度の汚染の強さが分かるので、そういった対策を考えなければならない。

 もし可能なら、店に放射線検出器を置き、自分で検査することも必要だろう。それなりに機器の校正は必要だが、ある程度の精度でよければそれなりの価格で購入できる。それを使用して検査して販売することで消費者に安心を与えることができるだろう。

 今は、どこの産地だろうと良く洗えば安心して摂取して構わないだろう。あとは地道に検査を行うしかない。セシウム半減期が30年程度であるから、1世紀程度のスパンで考える必要がある先の長い話ではある。
 事故が落ち着いてからの精密な調査で、危険地帯とそうでない地帯を厳密に公表することで国民の理解を得るしか方法は無い。