お茶

 曇り、湿った空気が顔をなでるように通り過ぎる。気温も幾分昨日より低めである。

 
引用 テレビ朝日(http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210609071.html) 

原発静岡市の製茶1工場で規制値超すセシウム(06/10 00:35)

 静岡県が行った一番茶の「製茶」の放射能調査で、静岡市藁科(わらしな)地区の一つの工場で規制値を上回る放射性物質を検出しました。

 静岡県は、19産地の一番茶の製茶について放射能調査を行いました。これとは別に販売業者が独自で行った調査で数値が高かった静岡市の藁科地区にある工場の製茶を再調査したところ、暫定規制値の1キロあたり500ベクレルを上回る679ベクレルの放射性セシウムが検出されました。静岡県は、この工場に出荷の自粛と商品の回収を要請したうえ、藁科地区にあるおよそ100の茶工場についても調査することにしています。
 一方、県が19の産地で行った調査では、いずれも暫定規制値を下回っていました。
 静岡県・川勝平太知事:「念のために19地区(産地)すべて基準値を下回った、第1段階終わったと認識している。本当に良かったと思っている」

危機管理をどうするかという問題が大きい。

 最善の策は、今年一年出荷を自粛し、茶畑の土を入れ替える。これに尽きるのではないだろうか。ただし、この一年の出荷量を考えれば、相当の被害額となり、それを国が全て補償することができないなら生産者にとって一大事だろう。

 しかし、もし集荷した茶葉から放射線が検出されそれが風評被害となり数年以上売り上げが減じれば、それも相当な被害額だろう。

 消費者は、忘れやすい。今年一年我慢して、来年検査して安全ならば、それ以降は問題にもしなくなるだろう。
 
 今年、いくら安全と国や県が保証しても、だれがその責任を取ってくれるだろうというのが消費者の心理である。早急に被害を食い止めるため、安全宣言をしたのだろうが、その後で、許容量を超える線量が一部でも検出されれば、消費者に不信感を生むことになる。

 これ程の甚大な被害が自分のところに及ぶとは思わなかっただろう。もし、これで上記のように茶葉の生産を中止したなら、他の野菜、果物にもその被害は及ぶことになる。
 ある意味、お茶で色々な壁を突破することで他の農作物の出荷制限が緩和されることを狙ったのなら、お茶が標的にされることは生贄と言っても良いのかもしれない。

 まさしく消費者心理をどのように扱うか非常に対応が難しい。さて自分ならどうするだろう。