来季を夢見る

 曇り、雪は降ってはいないが、路面の融けた雪が凍りついている。気温はもちろん零下である。

 コンサドーレ札幌の昇格は、大変うれしいけれど、サポーターの心境としては、来年J1で勝つことができるかだろう。

 今年の甲府が9勝6分19敗で勝ち点33、浦和が8勝12分14敗で勝ち点36、その差3点でJ1残留を決めることができた。
 
 来季の目標は、堅実なところで勝ち点36という事になるだろう。
 それには12勝すれば引き分け試合を考慮しなくて到達することができる。残留ラインは10勝くらいだろう。

 確かに、残留を目標にするだけでは、J1を戦っていくことが全てではない。今年の柏が、昇格後にJ1で優勝したように、J1での優勝を狙わなければ先に進むことはできない。
 しかし、普通ならチームの運営会社、選手たちもJ1という舞台に気後れしてどうしても消極的な試合を選択しがちになる。
 
 お金が有れば、能力のある外国人選手を3人連れて来ればそれなりのチームに変えることができるが、それが出来るほどのお金が無ければ今の選手で戦っていくしかない。

 そのためには、やはりチームを指揮する指揮官の能力に全てが掛かってくる。それが、石崎監督にできるかという事が気がかりではある。

 柏は、ネルシーニョ監督という、J1で常に戦ってきた監督が指揮を執ることで、J1で戦うためのノウハウを選手に植え付けた。

 それに引き替え、降格争いをした浦和は、あれだけの選手を揃えながら、監督の手腕により低迷した。

 その違いは、やはり戦うチームをどのように作り上げるか、一試合だけではなく、シーズンを通したマネジメントが必要であるという事を教えてくれた。

 J1で優勝に絡むチームを作り上げることの難しさは、有力な選手を獲得するより難しいことだろう。
 
 本当に今から運営会社は、来季に向けた取り組みをしなければいけない。もちろん選手は、今年一年の疲れを取る作業に取り掛からなければならない。
 それからスタートが始まるのだ。