橋下新党の行方

 曇り、気温は朝の6時で11度。

引用 時事通信http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012100300756) 

新党「日本維新の会」で、代表の橋下徹大阪市長と所属国会議員の間に不協和音が生じている。外交・安全保障など国政課題について橋下代表が方針を打ち出すとしたことに、国会議員側が不満を抱いているためだ。同党は橋下氏個人の人気に支えられている側面が強く、国会議員側の方が分が悪そうだ。

 元々、橋下新党に加わった国会議員の目論見が、次の選挙で自分が国会議員になることなのだから、その目的のために手段を選ばないということだったはず。しかし、ここに来て橋下氏の発言の影響で人気に陰りが出てきたために慌て始めたというのが真相だろう。

 もし、橋下人気が続いていたら選挙まで面従腹背で過ごしてきたであろう人たちも、もし選挙に落ちるということが現実味を帯びてくるとそうもいかない。国会議員になってしまえば、政党を離脱し他の政党に移ることも可能なのだからまずは選挙ありきなのである。

 頭の良い橋下さんの事だから、今回国会議員がすり寄ってきた理由も判っていただろうし、それを利用して政党要件を満たそうとしたのだろうが、上手く手綱を操れず、却って党の結束を疑わせたことは、今後にとってマイナスだった。

引用 NHK(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121005/k10015532421000.html)

大阪市の橋下市長が率いる日本維新の会は次の衆議院選挙に向けて、政策の一致を前提に第3極の勢力の連携が必要だとして、みんなの党との連携を改めて模索することにしています

 その緩んだ手綱を引き締める方法が、みんなの党との連携だったのだろう。これもまた、オーナー渡辺氏との関係がまた重要になり、同床異夢なのは間違いない所だから、これも選挙後分裂するのは目に見えている。

 そこで考えられるのは、出ない出ないと言っている国政選挙への出馬というどんでん返しである。大阪を他に預け自分が国会議員を目指すことになるのでは無いだろうか。そして総理大臣を目指すという方法である。

 

 そうすると、その人となりはまったく違うが、日本新党の細川さんを思い出す。人気だけで国の総理になり最後には手足をもがれて沈没してしまった人である。同じような轍を踏むのかそれとも踏まないのか?外野としては気になるところである。結末は如何にというところである。

 話は変わるが、今日のHTBの朝の番組で、日ハムの鶴岡選手がこう語っていた。試合の敗戦の理由が選手の失敗であったとしても、選手を非難するのではなく、監督の采配が全ての責任と貫き通したという話である。

 これは、「敗軍の将兵を語らず」という「史記」の中の話である。今の指導者の多くは、負けた原因を解説者のように語る人間が多すぎる。そして、その原因を選手に求め自分の采配を問題にしない。勝てば自分の手柄、負ければ選手のせいでは、その下に従うものは付いて行けないし、その上司のために尽くそうとはしないだろう。

 また、連戦連敗していたなら、その兵を語る以前に自分が無能だという事を世間にさらしているのだから、辞めるというのが筋である。それが出来ない人間ほど、組織を腐らせる人間はいない。くれぐれもそうならないことを自分に戒めてこの先を生きて行きたいものである。