晴れ、放射冷却現象で気温はマイナス20度近い。マフラーをしていると吐く息が隙間から上に上りまつ毛が凍るほどである。
引用 テレビ朝日(http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220112001.html)
広島刑務所から11日、中国籍の受刑者の男が脱走しました。警察庁は、この男を逃走容疑で特別手配しました。
李国林容疑者(40)は、工事のため塀に組まれていた足場などをつたって脱走したとみられています。刑務所内には監視カメラが98台あり、塀を越える様子も映っていましたが、監視していたのは1人で、気がつかなかったということです。また、警察への通報は、脱走が発覚してから約45分後でした。李容疑者は坊主頭で、身長約173センチ、中肉で、日本語を話すことができるということです。警察庁は、早期逮捕を図るため、1995年のオウム真理教元信者以来、16年ぶりに特別手配し、行方を追っています。
日本の中で、常識というかそういった類のものが抜け落ちてしまった印象を与える。
普通なら脱走を予防するものが使えないという事になれば、それに対応する二重三重の予防策を講じておくだろう。
犯罪を犯した受刑者を世の中から隔離するための目的で刑務所が存在するなら、それが正しい正しくないに係らず脱走を防がなくてはならない。
何故、そういった機能を果たせ無い状態に既に刑務所もなっているという事である。
以前から毎年、刑務所の不祥事が明らかに成っている。受刑者への虐待、受刑者に対する規則に反した利益供与。こういったものが発生していく土壌が既に出来上がり、その上に立つ組織自体も既に弱体化している現れである。
何か根本的な解決を行わなければならないというのは、多くの組織が辿ってきた道である。
使い古された組織は、間違いなく腐る。その腐り方は下からであったり中間であったり上層部であったりするが、その腐る原因ははっきりしている。
あまりに組織が硬直化していくため、組織の命令系統が機能しなくなる。更に人の入れ替わりが行えなければ、権限が偏り、上手く機能しなくなるのは、どの組織も同じである。
それが故に、組織自ら新陳代謝を行えるようにしなければならないのである。一番まずいのは、その組織を築いた人間の身の引き方にある。
権力を往々にして振るってきた人間にとって、その権力の座を失うことに恐れを抱く。そのためいつまでも権限を委譲しないため、下が全てイエスマンで固まってしまい組織が弱体していることに気付かなくなる。
その組織の弱体化は、その組織にいる人間が一番気付いているが組織が硬直化しているため仕組みを変えることができないのである。それが出来れば組織は救われるが案外一時的な効果しか生まない場合が多い。
最近のオリンパスもそうであるが、成長した企業の脆さは、驚くほどである。