選挙開始

 曇り、気温は低い。

 参議院選挙が始まり、ぼちぼちニュースなどで候補者の顔が流されるが、自民党を含め民主党や他の野党も併せ、首尾一貫していない主張にうんざりである。

 今回の参議院選挙では、どの野党も政権政党に成れるはずがない選挙である。しかも全員当選しても自分たちの主張を通せそうにない政党が、消費税アップしませんと断言されてもその言葉に何の重みも感じない。言葉遊びに過ぎない。もし、消費税アップをさせないと断言するのなら全員当選したのちどういった道筋で法案を阻止するのかという青写真を見せて欲しいものである。

 というと、政権政党を取れない野党の主張がどうあるべきかそれを考える必要がある。そのためには、やはり未来へのビジョンが無くてはならないはずで、議席を獲得した後、自分たちの政策を反映させるためにどの野党と協力するのかも併せて提示する必要がある。

 それは、国会が過半数の勢力にならなければ自分たちの政策を反映できない場だからである。衆議院が既に自民党公明党過半数以上を占めているのだから、少なくとも参議院では同じ政策をもつ政党が集まって過半数以上を占める必要があるわけで、それが無ければ何の効力も示すことは無い。

 やはり、与党に対抗する野党勢力が集まって数を満たさなければ、何の解決法にも成らない選挙という事を理解しておく必要がある。

 というわけで、余り国会議員に信頼を置いていない自分が存在する。選挙期間中の言葉は、まさしく絵空事である。有権者が自分たちの名前を書く、政党名を書く、それだけを必死に誘導しようとする。

 

 国会議員も選挙に勝つことだけに情熱を注ぎ、実際受かれば烏合の衆とかすのは、何度も経験してきた。まさしく国会議員という職業人である。受かった後は、自分たちの身分を守るために右往左往する。自分の主義主張とは別に、この次に選挙に向けて勝てる政党に移ることも辞さない国会議員の姿を見るにつけ残念な気持ちになり、増々無関心になるという悪循環である。

 

 それぞれの有権者も色々な意見、主義主張を持つ。10人いれば10人それぞれ微妙に意見が異なる。その少しの違いを纏めて行くのが国会議員の役割と思う。そういう議員が選ばれる選挙であってほしいと願うばかりである。