晴れ、朝6時で20度もある。日中は30度越えは間違いないところである。昨日は立秋だったが気候は盛夏である。
引用 日本経済新聞(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0704R_X00C13A8MM8000/)
経済産業省は7日、東京電力福島第1原子力発電所から1日300トン(ドラム缶1500本分)の汚染水が海に流出しているという試算を初めて公表した。安倍晋三首相が同日の原子力災害対策本部で「国としてしっかりと対策を講じる」と表明したことを受け政府は汚染水や地下水のくみ上げ、水を遮るための凍土壁の建設などを急ぐ。
一方、東電は9日から原発周辺の護岸近くで、汚染された地下水をポンプでくみ上げる作業に着手することを発表した。回収した水は地上のタンクにためた後、建屋の地下にある汚染水とともに浄化処理に回す計画だ。
経産省の資源エネルギー庁が示した推計によれば、福島第1原発1~4号機では主に裏手の山側から1日あたり1000トンの地下水が流れ込み、400トンが建屋のひび割れ部分から中に入っている。残りの600トンは海に流れ、このうち300トンは建屋の地下とつながるトレンチ(坑道)などの高い濃度の汚染水と混ざってから海に流出しているようだという。
今回の試算は東電が原発事故の直後から地下水の流れを把握できず、一部は汚染されて海に流れ続けてきた可能性を示す。経産省は1日300トンの流出量が推定値であり「厳密な評価はしていない」とし、詳細な根拠を示さなかった。
2日前に福島原発の事を書いたが、昨日、経産省から状況の公表があった。もう既に一電力会社の負担ではできないし、一企業の能力を超えている。初めから管理能力が欠如している組織に完璧を求めてもどこかで破綻する。そういった企業だからこそ、今回のような事故を起こしたという紛れない事実がありながら、国としての姿勢が余りにも曖昧だった。今後、福島の除染問題と共に、この原発の解体処理に当方もない税金が使われることになると考えると将来本当に日本は大丈夫なのかと思わざる負えない。
福島の除染は、ここで切り上げるしかない。これまでの作業で効果的な除染が行われたと言えないし、もし今回の除染に使われた費用で、避難住民のための街を新たに作った方が良かったという結論に達しそうである。
また、福島の原発の廃炉解体費用は、これからも膨張し続けるだろう。その一つは、高放射線を出す核物質の半減期が人間の寿命よりはるかに長いことである。その間にも自体は変化し続けその都度に巨額の費用が発生するだろう。
もし可能なら、原発自体毎持ち上げて封印できれば簡単なのだろうが、そんなことは今の技術では不可能である。できることは、原発周囲を徐々に覆いながら封じ込め、放射線量が減じたところで処理を開始するという事になる。上にも書いたが途方もない時間が必要である。