インターネットは?

 晴れ、それでも真っ黒な雲が西の空に広がっている。気温は、8度と冷え込んだ。午後の5時を過ぎればもう日はかげり全くもって秋深しである。


引用 朝日新聞http://www.asahi.com/national/update/0926/TKY201309250648.html?ref=com_top6) 

復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいい――。2年前、匿名ブログに書き込まれた一文が、ここ数日、インターネット上に広まり、騒ぎになっている。閲覧者らが身元を割り出し、筆者が経済産業省のキャリア男性官僚(51)であることがばれたためだ。事態をつかんだ経産省も「遺憾であり、速やかに対応する」として、処分を検討し始めた。

 この男性は経産省の課長などを務め、今年6月から外郭団体に出向している。復興に関わる部署ではないという。ブログでは匿名だったが、過激な書き込みが目立ち、仕事にかかわる記述から閲覧者らが身元を割り出したとみられる。24日午後から、実名や肩書がネット上にさらされた。

 「復興は不要だ」との書き込みは、2011年9月のもの。被災地が「もともと過疎地」だというのが根拠だ。今年8月には、高齢者に対して「早く死ねよ」などと書き込んだ。同7月には「あましたりまであと3年、がんばろっと」などと、天下りを示唆する内容も記した。

 日本では、インターネット上の発言は匿名で行われることが多かった。そのための弊害として、他人を匿名で誹謗中傷することが問題となっていた。

 その点で自分も匿名でこの日記を書いている。匿名という気楽さからある程度自由に発言しているのは事実である。もし、これを実名で書くとある程度思った事を素直に書くことは憚れるし、どこか社会に対する第3者的な視線も失ってしまうだろう。

 しかし、facebookに代表される実名で物事を書くという流れが日本にやって来て、実名で発言する人が多くなったが、それでも大多数は匿名のままで情報を発信している。

 実名で書くことが原則に成れば、普段の会話と同じようにマナーが大切になるのだろう。更にインターネット上の発言は、世界に発信されどこかに記録される。そうなれば、常識がある程度ある人間は、発言を控えるようになるだろう。

 そして、今回のように経産省のキャリアという身元がばれてしまえば、今までの発言の記録が辿られ更に問題発言が明らかに成る。そうして処分されるという事に成る。

 

 今回の件は、匿名でインターネット上に情報を発信している人にとって、発言を抑止する効果があるだろう。つい最近某匿名掲示板に関して個人情報が盗まれ、身元バレが話題になっていたが、あそこでさえそうなのだから誰もが匿名と安心していたことがそうでないと判ったことだろう。

 明らかに他人の誹謗中傷については、問題なのは当然であるが、それを合わせて混沌とした世界がインターネットの魅力でもあった。そういったものがきれいさっぱり消え去り公明正大な物だけが生き残るのも少し寂しい気がする。