詐欺被害

 晴れ、気温はマイナス21度、朝6時より低くなった。きっとこれが今年の冬の寒さのピークだと思う。これからは、春に向かって前進していくはずである。

引用 スポニチhttp://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/02/07/kiji/K20140207007533440.html) 

 全国の警察が昨年1年間に把握した振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害総額は約486億9000万円に上り、過去最悪となったことが6日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。1日に1億3000万円以上がだまし取られている計算になる。

 統計のある2004年以降で最も多かった12年の約364億4000万円を、約122億6000万円(33・6%)上回った。被害件数も12年に比べ3305件(38・0%)多い1万1998件だった。

 被害のうち、現金手渡し型の割合が42・7%となり、手口別で初めて最多となった。振り込み型は39・8%、郵便や宅配便で現金を送らせる送付型は15・6%だった。

 これは、本当に許せない犯罪である。更に言えば、このお金がアンダーグランドに流れ、そしてそれで私腹を肥やした犯人が、身綺麗な格好をして表舞台に現れて事業を起こす。

 最近、登場してくる得体のしれない若者たちの中に、こういったアンダーグランド出身の人間が居るのだろうと思うと腹が立つ。

 本当にビッグになりたいのなら、そういった汚れた手でつかんだお金でのし上がるのではなく、正々堂々と出資者を募り表舞台に出て来いと言いたくなる。

 本来、このようにして被害者から奪われるお金を、まっとうな方法で若者に投資できる仕組みが有ればどれほど素敵だろう。

 ただ残念なことに、投資した額に見合った報酬が得られるような信頼できるファンドは限られているか、無いに等しいと言えるだろう。お金が絡むと本当におかしくなる。

 国のような安定した仕組みを持つ所がファンドに成り、お年寄りがお金を預け、将来の蓄えとするならこういった被害に会う額は少なくなるだろう。

 と考えていたらこういった仕組みが実際あったことを思い出した。そういえば昔の年金基金などは、多くの人からお金を集め、得体のしれない投資を繰り返し、年金の原資を減らした事実があった。その結果、将来受け取る年金の額が減らされたはずである。

 いくら公的機関が後ろ盾になっていても、それを運用する人間が無能であり、私欲を肥やすことに熱心な人間が成れば結局は、あぶく銭である。

 この犯罪を取り締まろうにも、それを摘発する能力が警察という組織に不足しているのは確実で、この額を見ればやりたい放題なのだろう。

 犯罪が巧妙化し、こういった犯罪方法のマニュアルが出回っているのだから、職にあぶれた若者や、職に就けない若者が誘蛾灯に群がる蛾のように集まるのは当然である。そして、使いぱっしりのような若者が刑務所暮らしを経てまた世間に戻り、また犯罪を犯す。犯罪予備軍は多数いるのだから、犯罪を犯す人間は増えて行くばかりである。

 こういった若者を再教育できるような仕組みを作らないと、本当に荒んでいくばかりだと思う。