マウント・ゴックス破綻

 曇り、気温はマイナス7度。


引用 NHK(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140301/k10015629861000.html) 

仮想通貨「ビットコイン」の大手取引仲介会社「マウントゴックス」が経営破綻したことを受けて、アメリカの金融監督当局の関係者などからビットコインの取り引きを規制すべきだという声が強まるなど海外でも波紋が広がっています。

ビットコインは、インターネット上で5年ほど前から使われ始めた仮想通貨です。

国や中央銀行の後ろ盾がなく、管理者はいませんが、格安の手数料で代金の決済や外国への送金ができることもあって欧米や中国など世界的に利用が広がりました。

この話題、ネット上では最近放送されたNHK特集が被害を大きくしたのではないかと話題になっている。

 2014年1月21日に放送された「仮想通貨 VS 国家 ビットコインの衝撃」というものである。

 冒頭にあるのは、

サラリーマンが30万円をはたいて購入したもの。

それは、ネットの世界で生まれた新しい通貨です。

仮想通貨・ビットコインに今、世界の注目が集まっています。

その価格は僅か1年で、100倍以上に急騰しました。

女性

「夢の世界みたい。」

男性

「ガンガン買います。

1,000万は買おうと思っています。」

 放送では、自己責任と最後に断っているが、話的には投機の手段の一つとして取り上げているようにも見える。

 人により受け止め方は様々でありそれをどうとるかは自己責任だが、取り上げた時期が悪かったともいえる。まあこれより前で日本国内の反応が良くなり日本人が相当投資していたらより問題だったが、直ぐにこういった事になったのはNHK的には残念な結果だったと思ってはいるだろう。


 仕組み的には面白い、その仮想通貨を信用して取引してくれる人が存在し物が流通するのなら問題は起きないだろう。いわゆる、昭和のブリキ玩具みたいなもので、それを価値のあるものとして扱ってくれる人がいて相場ができる。それを価値の無いものと考える人は不要なものとして不燃物ゴミとして捨ててしまう。

 価値があるものとして見てくれる人が多ければ多いほど良いわけで、ある意味政府保証の各国の通貨と同じことである。各国の通貨も政府保証がゴミであれば紙くずと同じである。

 ビットコインは、国を信用しない人にとって使う事が出来ればこれ程ありがたい通貨はない。一時期話題となったジンバブエドルなどを持っているよりは、ビットコインを持っていた方がはるかに安心な国は世界に多い。

 

 どうやって政府保証もない通貨が信用できるものに成るのか、探ると一人の日本人名が出てくる。その名前は、中本哲史。この名前を検索しても、本当に実在しているか判らないという答えが返ってくる。

 そもそもビットコインが生まれるあるいは造幣される場所はという疑問が出るだろう。何故なら誰でも作り出せるのならいくらでも勝手に作り出しネット上で流通するからである。

 その答えは、ビットコインを作り出すソフトがありそれを使えばだれでも作り出すことができる。しかし、上記のように簡単に作り出せることが出来れば貨幣価値は無いも同然だが、そのビットコインを作り出す縛りが存在する。その縛りとは、世界にビットコインが流通する量の上限があらかじめ決められている。その量は、およそ2100万枚である。 更に作り出す量を調整するために、初期と比べれば生成に時間が掛かるようになっている。その時間、電気代等がビットコインを作り出す人の費用となるわけで、ただで作り出すことはできない。

 このビットコインの信頼性を保つためにハッシュ値とこれを認証するnonce値いうものが使われている。この辺りに来ると徐々に簡単に説明することは困難になる。

 ビットコインに紐づけられたハッシュ値が真正性の決め手になるという事なのだけれど、この部分が今回の事件の肝となっている。

 引用 日経新聞http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS28053_Y4A220C1EA1000/

MTGOXが運営する仮想通貨ビットコインの取引所「マウントゴックス」では、利用者は仮想通貨をやりとりするため、自身の口座にお金やビットコインを預ける。マウントゴックスのビットコインは、ハッカーから「金庫破り」に遭って盗まれていた。

 この金庫破りというのが疑問なのだが、ネット上からビットコインの取引データを書き換えることができるかというか、ハッシュ値やぶりをしたという事でもある。

 そもそも、本当にマウント・ゴックスが正常な取引を行っていたのかというのも甚だ疑問なところでもある。