移民政策

 曇り、気温はプラス2度。昨日の日中の陽気でかなりの積雪が融けてしまった。太陽熱恐るべし。


引用 NHKhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20140324/k10013181991000.html) 

政府は少子高齢化による人口減少で中長期的に経済の縮小が懸念されるとして、経済財政諮問会議のもとに、新たに有識者委員会を設け、少子化対策と合わせて、外国からの移民の受け入れの是非についても検討することにしています。

 

 今後、日本人の人口が1億人を割り、2060年には8700万人程度に成ると予想されている。労働人口の低下により高齢化社会に陥る日本を支えるのは困難として、その代りとして移民政策を進めるという話である。

 北海道に住んでいて外国人というとまだ珍しく、観光客がそのほとんどであるためまだ実感が無いが、東京はそうでは無い。都心部の飲食店の従業員は、殆どが外国人と思われる店員が多く、移民政策が進めば東京のような感覚に成るのだろうと思う。

 移民を受け入れるに当たり問題なるのは、やはり移民後日本国内に於いて共同体を築き、日本人社会とある一線を画すことである。日本人社会に溶け込まずに他国のアイデンティティを主張するのであれば摩擦は大きくなり、ヨーロッパの国のように排斥活動は起きやすくなるだろう。

 

 まず論点の一つは、受け入れるか否かである。今の日本は、それなりに繁栄しているため外国から大勢人が押し寄せる環境であるが、今後、経済活動が停滞すればそれが不可能に成るため、早い段階で決断を下す必要がある。単純な労働者として移民を受け入れた場合、その環境如何によっては、社会問題化していくのは間違いない。

 受け入れないというのなら話は簡単で、今後の高齢化社会に向けてどういった社会構造を求めるのかをきちんと政策として決める必要がある。それについては遅きに逸しているかもしれない。

 移民を受け入れるというなら、どういったタイプの移民を受け入れるかという問題になる。単純労働者としての受け入れなのか、ある程度政治難民化した外国人の受け入れなのか、そのタイプにより受け入れ方法が変化するだろう。

 

 大量に受け入れた場合、やはり問題になるのはその中にある程度含まれるであろう、何らかの潜在的危険性のあるテロ組織に所属する或いは関係する人間である。過激的では無くても、そういった将来の危険性はある程度増加するだろう。

 

 それは防ぐことはできないし、日本が多国籍民族化することで、日本以外で起きていた政治紛争の火種が日本にも持ち込まれるようになるだろう。

 上の危険性をはらみながらも、人口減少イコール産業衰退に直結するために受け入れざる負えないかもしれないとは思う。

 単純作業を行う労働者を求めるなら、もっと単純作業を機械化あるいはロボット化できる技術力は日本にあるのだけれども、そのコストより更に他の国の労働コストが低いというのが、産業のロボット化が進まない理由であろうから、今後の他国の労働コストの高騰の影響が直ぐにでも現れる可能性もあるため、その点についても将来の移民受け入れの人数について考慮が必要である。

 東京が今も他国籍の人間が沢山いるように、日本社会も徐々にその環境に慣れてくる可能性が高い。そうなれば移民というものが不通になる可能性もある。

 ただし、移民を受け入れる場合、やはり日本社会に適合できると同時に日本社会の発展に寄与し、日本人として生きる覚悟がある人の方が望ましいが、生粋の日本人の何割がそういった行動をしているか怪しい状況で、そのことに何の意味があるのかと考えざる負えないのが現実だろう。