消費税

 晴れ、気温はマイナス1度。少し寒さを感じるが、堪えられないほどでは無い。

 来週には、消費税が上がる。この消費税増税する都度に掛かる変更のためのコストは、かなりのものである。このコストを税金に転嫁するわけでもなく、それぞれの企業が負担しているわけである。更に来年の10月には10%に成るのであるから、その時にも同様に必要なら手間を省きたいと思うのだが、一層の事消費税アップは無しに成るのが本当は良い。

 今回の消費税アップは、所得増税より生活や国民の感情に与える影響は大きい。何故なら一律物を買う場合に、所得税のように高額所得者と低額所得者を区別することは無いので、高額商品を買えば買うほど税金の大きさに驚くからである。

 間違いなく、消費は一時的に冷え込むだろう。本来ならそれを超える賃金アップが有れば良いのだが、現状ではそれは有りえないだろうから、この消費意欲の低迷はある程度長く続くと思う。

 だから、今回大手企業がベースアップをすると報じているが、企業の経営者は、今は良いがこの後の世界情勢によっては、企業の存続が危ぶまれる事態に成る可能性もあるため、戦々恐々としながらのベースアップだろう。

 それは大企業のトヨタでも例外では無い。あの優良経営を誇った松下でさえ今ではリストラに躍起である。

 大企業の給与は、永年雇用の正社員から、契約社員あるいは、業績比例の給与体系に変わって行くだろう。それは間違いない。

 アメリカ映画に出てくる、年俸制で契約する社員で、業績が上がれば契約金も上がり、首を切られるのは一瞬というやつである。まさしくハイリス・クハイリターンの制度である。企業の経営者も、業績が上がれば上がるほど自分の給与はうなぎのぼりなのであるから、それに憧れるのは判る気がする。

 しかし、それで日本社会が良い方に変わるのなら問題ないが、弊害である、短期の業績に拘り、長期の投資を怠ることが無いようにしなければならないし、独自の技術やアイデアを持った企業が雨後の竹の子のようにどんどん出てくるようでなければ上手く回らない。

 まだまだ、日本にはそういったこれから成長する企業が出てくる環境やそれを育てる環境が未熟である。それを克服しなければ日本の成長は無い。