群馬戦

 晴れ、気温は2度。

 昨日は、ドームに群馬との試合を見に行った。少し感想などを書いてみる。

 

 きっとどのサポーターも感じていることだろう。それは、内村選手が欠場している間誰が得点するかである。

 内村選手が怪我で交代した後、得点した都倉選手、そして昨日の前田選手。確かにドームの試合で内村選手が交代後に入った選手が得点を決めることができ辛勝できたが、両試合とも見ている方は、どうやってコンサドーレは得点を入れることができるのであろうと思っていたに違いない。

 内村選手が欠場している間、同じようにゴール前でボールを持てるが、そこから得点するための何かが足りない。それまでは、相手の裏を取る走り込みに合わせボールを入れるという約束事が有り、それをする選手が複数いた気がする。

 それが、今の先発メンバーだといないのである。都倉選手、前田選手、石井選手、3人共に快速で裏を取るプレーヤーでは無い。都倉選手などはポストプレーヤーとしての動きはとても良い。前田選手もドリブルのうまさは札幌では一番だろう。石井選手は、空いたスペースに入りパスを受ける動作は秀逸である。

 しかし、チームは今まで内村選手が得点を取りやすいようなパターンを構築してきた。それは特化してきたと言って良い。しかし、今は、その代りを果たす選手がいない。

 榊選手は自分がどこに入れば得点を決めることができるか迷っている。荒野選手は怪我、古田選手も怪我から復帰後調子が上がらない。それ以外の若手に代役を果たす選手がいない。そこに補強してきた外国籍選手は、長身FWとトップ下のMFでそれなりに上手いが、速さは無いらしい。まだ試合にも出ていないのだから実際の動きを見たわけでは無い。

 今の札幌に足りないのは、内村選手の代りがいないのなら、戦術を変え無ければないのだが、それに対するアイデアが無い。

 もし、自分が監督だったらもう少しゴール前での選手の動きを求めるだろう。今の札幌の選手は、ゴール前に攻め込んだ時、味方の選手がその位置を動かないことである。それでは相手にボールを狙われるのは必至である。それを交わすには、自分の定位置を守るのではなく、相手のマークを外す動きであり、その動きを予想したパスである。

 きっと思うに、練習試合でもああいった動きしかしていないのだろう。だから、みんなゴール前に来たら足を止めてしまう。しかし、パスを出す選手が味方の選手が動くことを予想してパスを出すと、パスの出しどころと動きが違いボールを取られてしまったり、パスの精度が悪かったり、相手のマークの選手に体を抑えられシュートまで行けない。その繰り返しである。

 きっと財前監督の得点パターンは、前田選手のトリッキーな動きからのシュート、或いはパス。それを都倉選手が決めるという所なのだろう。あるいは外側から砂川選手、菊岡選手のパスからシュートなのだろう。

 しかし、それはあくまでも机上の空論であり、練習では上手く行くパターンなのだろう。しかし、本番でそれが出来れば苦労はしない。

 6月に小野選手が加入し、チームにパサーは増えるが、それを受けてシュートできる選手は、今のところ内村選手しか思い浮かばない。それ以外に得点を重ねられるのは、前田選手なのかもしれないが、それ程得点を重ねられるタイプでは無い。

 本当に何らかの打開策が無ければ勝ち試合を増やすことは困難だろう。