労働

 曇り、気温は10度。日中は、夏日になるらしいので気温差は15度余り。体調を崩す人は増えてくるだろう。水分補給には注意をしたい。

 5月も残すところ今日を含めて2日。あっという間だった気がする。前半のゴールデンウィークはそれなりにゆっくり過ごせたが、それ以降の慌ただしさは尋常では無かった。それで疲れてしまったのかもしれない。

 6月は、祝日がなく暦通りの休日を過ごす身にとって、公務員が週休2日制なのは腹立たしい。確かに、労働環境は、公的職場の人が率先して取らなければいけないし、それが手本となるのだろうが、一向に他の労働者が公務員並みに休むことができたり、給与が上がったりという話は道内に於いては聞こえてこない。公務員並みに休日が執れるのも大手企業だけで、道内の殆どを占める中小企業にとって全くもって論外な事ではある。

 本来なら公務員を非難せずに自分たちの労働環境を高めていければ良いのだろうが、如何せんそういう仕組みにはどうしてもなっていないようだ。

 

 この頃呼び方が定着したブラック企業と呼ばれるところでは、如何に安い労働力で人を雇い、そしてその労働で得た企業の利益を創業者が受け取るという、あくまでお金のあるところにお金が集まるという仕組みになっている。

 今でいう、ユニクロや和民、すき家なども、正社員では無くアルバイトを多く雇い、人件費を切り詰めることでコストを下げ、その売り上げを次の出店に回すという回転ができにくくなり、ユニクロはバイトの正社員化、和民は店舗数の縮小、すき家は営業中止という動きに出ている。やはり、ブラック企業まがいの運営を行っていればやはり不利益をこうむり、それにたいした対応を取らなければ会社に経営に影響をおよぼすという所である。

 労働環境の改善は、今後利益を上げている企業にとってその売り上げをそちらに向けなければならないというジレンマと、中小企業は更に労働環境を改善させるための原資をどこから調達するかという話になって来る。上手く回ればよいがそれにより経営の足を引っ張ると苦しい。

 この先、生き残るためにはそういった環境の整備は欠かせない。また話は愚痴に成るが、公務員の労働環境が改善されるなら中小が同様に変えられるような仕組みを国がきちんと果たすべきだろう。それが無くて、自分たちの自己責任でそれをすべきだと命令するのは甚だ面白くないことではある。