降圧剤

 曇り、気温も14度と変わらずである。

 昨日は、日本代表の試合を見ながら記事を書いたのだが、送信失敗で記事を消してしまった。ハーフタイムに書いていたのだが、その時は、相手が一人少なくなって勝が厳しくなったと書いたのだが、危惧した通りになってしまった。

 その後一日、仕事中も気分がダダ下がりで身が入らず、家に帰ってもわざと結果を見るのを辞めてしまった。あれだけ前評判が高かったので期待していただけに、本田、香川、岡崎、長友の不調ぶりが目に余る。最終戦はお通夜に成らないような試合をして欲しいと願うばかりである。

 日本代表と関係ない話題であるが、

引用 毎日新聞http://mainichi.jp/select/news/20140621k0000m040113000c.html

武田薬品工業は20日、研究者が企画して実施した同社の降圧剤カンデサルタン(商品名ブロプレス)の臨床試験について、試験の企画段階から会社が全面的に関与していたと発表した。長谷川閑史(やすちか)社長は記者会見で「会社の関与は試験の公正性に疑義を生じさせかねない。医師主導臨床試験なのに、さまざまに会社が関与したことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 降圧薬の市場は、日本で1兆円規模と言われている。それ程うまみのある薬と言える。何故旨味があるかというと、知識が無い医者でも簡単に処方できるからである。

 

 クリニック、病院に掛かる患者も血圧を下げる薬を飲み血圧が下がれば安心する。いわゆる、医者も簡単に薬を出せ儲かるし、患者も治療しているという意識が持てるので両者にとっていわゆるウィンウィンの関係に一見なるのである。

 しかし、実際患者にとってそれは必ずしも良いとは限らない。何故なら人間の血圧が上がる原因を調べその根本原因の治療も無く、ただ血圧を下げることで治療が完結してしまう恐れがあるからである。良心的な医師は、ここからが違うのである。

 

 血圧が上がる原因は色々ある。塩分の取り過ぎもそうであるし、動脈硬化もそうである。何らかの疾患による血管系の狭窄、ホルモンの異常、腫瘍等も原因としてあげられるだろう。更に原因不明の高血圧もある。

 こういった血圧の上昇を引き起こす何らかの原因があると考えるのが普通の医師である。漫然と原因も考えず血圧を下げることのみに終始する医師は、医師とは言えない。

 それでも一兆円規模の市場を確保するには、製薬会社もそれなりにセールスしなければならない。その方法の一つが、医師に薬を使わせる理由を説明することである。他の薬よりも自社の薬を売るにはそれなりのデータが必要で、そういったデータが有れば医師も使いたいと思わせることが可能になる。

 本来の正しい使い方をすれば、降圧剤の市場は半減するだろう。それは断言できる。医療費の高騰を抑えるには、そういった薬の乱用を防ぐことでどれだけ削減できるか役人が知らないはずはない。そこは、阿吽の呼吸で今まで過ごしてきたのだろう。日本人もそろそろ馴れ合いに対して厳しい姿勢をとる必要がある。それが出来なければ日本の破たんのスピードが増すばかりである。

 日本の政治家や役人が馬鹿でないことを証明してほしいものである。