怪我

 晴れ、気温は朝の6時で15度。少し湿度が高い気がする。

 先週、ランニングの練習中に右脚のふくらはぎに軽い肉離れを起こしてしまった。原因は、練習による疲労があるにも係らず、インターバルトレーニングをしていたためである。

 

 50mダッシュの後、軽く流していてコーナーを曲がり際、地面に着地した途端ふくらはぎに激痛が走りその場で停止した。怪我した時は、これは当分ダメだと悟ったし、その後仕事に行く時も痛みを堪えながら通勤したわけである。

 当然、ふくらはぎにシップをしていたのだが、これをどう短期間に治すか考えたわけである。以下は、自分で考えてやった行為なので他の人に進めるわけでは無いことをお断りします。

 当日は、まず安静にすることを考えたのだが、仕事を休むわけもいかず更に悪いことに色々仕事の都合で階段の上り下りがある状況だった。痛くて動けないというわけにもいかず仕方なく無理やり動いたわけである。

 しかし、案外それが今回は良かったのかもしれない。それに思ったより軽症だったのかもしれない。動くことで夕方にはそれなりに普通に歩けるようになり、朝は、片足の痛みを堪えながらゆっくり歩いていたのが、帰る頃には、普通に歩けるようになった。

 当然その後3日ほど練習を休んでいたが、その間軽いマッサージ、温泉、サウナというように血の流れを良くすることを心掛けた結果、昨日には、軽いジョグ、今日は普通にランニングができるようになった。それでも少しふくらはぎは張った感じがするが、これ程良くなるとは自分でも思わなかった。

 筋肉系、関節系の故障の際、怪我をした直後は腫れを抑えるために冷やすことは肝心だが、やはりそのまま冷やし続けているとどうしても筋肉、関節が固くなることを経験している。痛みや炎症が軽くなったら、冷やすのでは無く温めることが感じである。更に軽く筋肉系を動かすことも必要である。それにより回復後、機能をスムーズに戻しやすくなる。

 今まで、そういった故障を起こした時、無理をして故障が長引くのを怖れるあまり1か月位練習を休むことがあった。それは練習を休むための口実でもあったのだが、それからまた元の状態に戻すのに相当な時間を必要とする。それは、却って筋肉量の減少や関節の可動域が狭くなるという弊害をもたらしていた。適度な考えた訓練は故障中も必要だし、それを上手に行う事で早期の回復につながる。

 しかし、自分も色々なスポーツ選手を見ているが、やはり競技力が高い人たちが故障後、また競技に復帰する難しさも知っている。十分な回復が無いうちに元通りの練習をするために故障を再発し、その故障が他の部位の故障を呼び、結局、ある程度高いレベルから降りざる負えなくなった選手たちである。

 本来ならチームの監督、コーチがきちんと対応しなければならないはずが、自分の目先の利益のために選手に無理させることを平気で行うのである。確かに指導者は、有名で全国大会にも優勝させるようなチームを作っているのだが、結局多くの選手の犠牲の上で自分の名誉を得ているとしか思えない。

 これは深読みだが、無理をさせて怪我をしない選手が一流と呼ばれる選手になると考え、若いうちから体を酷使しさせ、それで篩い落とすことを良しとしているのだろう。

 名監督が選手個々にとって名監督とはならないのだが、そういった一流を目指す選手は、若いうちから洗脳状態にあるため自分の故障を隠したり、故障と判っていてもレギュラー落ちしないよう無理に連取を続けてしまう環境にある。そういった精神状態を指導者は利用していると言って良い。

 今回、自分の怪我を合理的に早く治せないかと考え、実行でき、結果が良かったのは幸いだった。そしてその怪我を直す過程で、やはり無理をして競技が出来ない可能性もあったわけである。その過程で、甲子園の名物監督が亡くなり、日ハムの稲葉選手も怪我で引退を決意した。自分の体をどうするかは本当に自己責任である。しかし、10代の若者に怪我は自己責任といっても無理がある。そういった事を考えた1週間であった。