対 千葉

 曇り、気温は12度。

 土曜日の試合、CSで見た。もう過去の記憶になってしまったが、試合の感想を書く。

 試合は、前半福森のFKが決まり札幌が先制する。ここから、相手の攻撃をしのぎ切り勝ち点3を取れればベストだったが、幸運の女神は微笑まなかった。

 その理由は、追加点のチャンスに得点が決まらなかったこと。前半、内村のシュートは相手キーパーの好守にはばまれた。その後の決定機も札幌の選手のまだ未成熟な所が露呈してしまった。もっとも大きかったのは、都倉の疲労が大きいこと。それで後半相手の攻撃に晒されっぱなしで選手全員が受け身になってしまった事。交代で入った選手たちが結果を残せなかったことである。

 タラレバでいえばそんなところだが、この引き分けは後に響きそうな予感がする。これで自動昇格に向けてまた一歩後退してしまったからである。

 選手評を

 ク:良い守備をしているが、やはりキックが不正確。ミスミス相手にボールを渡してしまってはいけない。最後の千葉のヘディングはノーチャンス。

 福森:FKは良かった。

 河合:彼も疲れている。

 櫛引:動きは良かったが。

 前寛之:フリーのシュートを外してしまった点がマイナス。守備は相手に交わされていたが何とかしのいだ。

 稲本:疲労により相手のボールを奪取できない。交代もやむなし。

 宮澤:攻撃がに参加するが、上手くいかない。

 前貴之:やはり守備は軽め。もう一歩つめれば相手を自由にさせないのにと思う。

 内村:この試合予定通りの交代だったが、前線の守備を一生懸命やっているので疲労の度合いが大きいのだろうが、彼のスタミナが切れなければフル出場させたい。

 古田:仕掛けるが、決めきれない。シュートがそれていく。

 都倉:今日は今一、交代もやむなし。

 深井:ゲーム勘がまだまだ、稲本レベルには程遠い。

 上里:ゲームを上手く閉じられなかった。ベテランの彼が皆を引っ張る覚悟が無ければいけない。

 ナザリト:うろうろしただけでゲーム終了。もっと彼がボールを収められたら試合展開は変わる。


 今日の試合は、交代を如何にするか監督の腕の見せ所になった。先発のメンバー、控えの選手、交代のタイミングと交代選手。これが上手くはまらなかった試合だった。

 結果論に成るが、疲れている選手に休養を与える時期に来ている。これから夏場を迎えるにあたって、疲労の蓄積は怪我の元である。選手層が厚くなってきたからこそ有効にそのカードを切れるかが勝敗を左右する。

 他の選手層の厚くないチームは夏場を迎えて下降線をたどるのが常である。それを見越して選手をやりくりしていかなければならない。

 そういう意味で大宮が今抜け出しているのも判る。ただし、大宮の弱点は、この先露呈するはずだが、その弱点を付けるチームが少ない。弱点を付けないのは、選手の疲労であったり故障であったりする。

 札幌も同じである。得点を取るべき選手が疲労で動けなければ得点を取れないのが顕著になる。今だと都倉がこけたらそれまでとなる。だから監督もナザリトを簡単に切り捨てられない。彼がその代りの駒だからである。その前は二ウドにその役割を期待したのだが、それが故障で叶わないとなると他に適任者はいない。

 長丁場を考えればナザリトを使わざる得ないのが現状である。内村、古田がもっと得点を取れるなら問題が無いのだが、その兆しが見えない。監督も他のアイデアが必要になる。ここが一つの山場に成った。