日本代表 カンボジア戦

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 W杯予選のカンボジア戦を見た。その感想を書く。

 人工芝の不規則なバウンドと時折食らう相手のカウンターに対して日本のDFが追い付かず何回かピンチを迎えた。あれも油断とボールが撥ねたり曲がったりするため苦労していた。

 それもあってゴール前でトラップしてシュートを打つ時にボールの位置が思うとおりに収まらず、また何度も岡崎選手の頭すれすれに通過するセンタリングもあり決定機はあるが決まらないという場面ばかりに成ってしまった。

 本来の一流なら、そういった特徴を踏まえ試合中に慣れてしまうのだが、日本人選手は良質な芝のグラウンドでばかり練習しているためその修正能力が欠如しているように見えた。

 どんな時どんな場面でも短時間で対応修正できれば本当に凄い選手に成っているのだろうが、その辺り環境が良すぎるのも問題である。

 後半、相手のプレスが弱まり始めた所で漸く相手のオウンゴールで先制、そして後半から投入された本田選手が頭で決めて2-0とし勝利を決めた。

 ハリルホジッチ監督にとって納得のいかない試合だったのは画面を通して良く判った。あれ程、苦々しい顔は余程悔しかったのだろう。

 きっと、グランドで手こずるなら試合中に打開するアイデアが欲しかったのだろう。そのアイデアが無く、人工芝の難しさに却って怯え腰が引いた日本人選手たちの戦う心に幻滅したのかもしれない。


 それにしても確実に代表で得点を取る本田選手には驚く。やはり香川選手が日本代表で何もできないのと比較するとその差は歴然である。ドルトムントでの活躍も周りにスーパーな選手が居るからでそれ程でもないのではないかと疑ってしまう。

 岡崎選手も代表で見る数試合は、昨年と比較してチャンスに飛び込む嗅覚を逸しているように見える。

 相対的に、格下の戦いで明らかになったのは、日本人選手たちの中途半端に上手いという所だろう。足元は上手いのだがミスをしたり状況判断を誤る回数が多いように思う。それでもJ1でこのチームが戦えば必ず優勝するレベルにあると思うのだが、必ず取りこぼしをしてしまうチームに成るだろう。

 ただし、カンボジアが善戦したことは言うまでもない。