雪、気温はマイナス2度。
引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/eco/20151203-OYT1T50213.html)
政府は3日、中国で植林・緑化事業を行う民間団体を支援する「日中緑化交流基金」に対し、100億円弱を拠出する方針を固めた。
引用 日本経済新聞(http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM04H8P_U5A201C1FF1000/)
中国の習近平国家主席は4日、ヨハネスブルクで開幕した中国アフリカ協力フォーラム首脳会議で、今後3年間にアフリカ支援へ600億ドル(約7兆3600億円)を拠出すると表明した。経済協力を通じて影響力を強める狙い。南シナ海問題で米国との対立が深まる中、アフリカ諸国の支持を取り付けて国際社会での孤立を防ぐ思惑ものぞく。
この2つのニュースを並べると政治の世界の不思議さを感じずにはいられないと思う。
そもそも、日本のGDPを追い抜いた中国に対して日本が援助をする必要があるのか?と言う疑問が誰しも湧いてくる。その一つが中国へのODAである。
1979年から2013年までに総額3兆円を超える額の対中援助を行ってきたと、外務省のホームページで高らかにうたっている。そしてその援助に対して感謝を受けているらしい。
日本は、戦後の復興と同時に世界に金をばら撒いてきた。他国との商売により工業製品を買ってもらうと同時に、友好関係を損なわないようにと言う感覚だったのだろう。国内のインフラ整備をしながらも他国のインフラ整備にもお金を出してきた。
まさしくその姿は、世界の国に対する財布のようなものだった。それで何とか一流国と認められたいというけなげな心意気だった。30年前までは、世界の国の人からまだ、着物とちょんまげで外を出歩いていると思われていた国だったのである。
その役割を、今の中国が行っている。中国の覇権主義と思われるが、それを受け取る国にとっては、どんなお金であろうが未来に向けて国を反映させるための大事なものである。喜ばないはずはない。
さて、将来の日本が今までのように、他国にお金を振りまくことができるか、国内の借金が1000兆円を超えているのにまだ、良い振りをするために借金を重ねるのか、他の国から落ちぶれたと思われないようにするため、家の米櫃を空にしながらもご飯を振る舞うように努めるのか、そろそろ方向転換が必要な時期である。