気持ち悪い感じ

 晴れ、気温はマイナス8度。

 巷では清原の話題が溢れている。その前はベッキー、その次はSMAPと続いた話題は、日本に平和が続きある種の仕組みが出来上がったことを表している。

 その一つがマスコミの露骨な報道姿勢にあると思う。それは、表向きは中立だと謳いながら、CMを出してくれる企業や希少価値のあるタレントを抱えている事務所など、色々なものに配慮していく余り自分たちの立ち位置を見失ったことである。

 今回続いた話で、事務所の力のあるSMAPとそうではないベッキー、清原はとことん叩かれ続けるのだろう。その取り上げ方は、本当に意図的でありテレビ局はジャニーズ、吉本と運命共同体のような感じである。そこに、AKBとエグザイルが加わるのだが。余りにも露骨すぎて却って正直なのかもしれない。マスコミに食い込むには金とコネという図式を庶民に見せて教えてくれるのだろう。

 今までの歴史の中で、徳川幕府にしろ鎌倉幕府もっと昔の大和朝廷でもそうだが、権力を握っていられる時間は限られている。権力は何時か失われるものである。その姿を目にすることは人の一生で一度あるかないかなので気付きにくいのだけれども確実にそれは起こる。

 始めは、清廉潔白であるが、徐々にぬるま湯的体質は、淀みを生む。それを掃除する人が居ればある程度収まるのだけれど、その灰汁が水に沈み底に溜まって来ると掃除しようにも、水に竿を差す度に水は濁り収拾がつかなくなる。

 結局その水の流れを掃除するには、水の流れを堰き止め川底を根こそぎ掃除するしかないのである。それは、本当に大事であり下手すれば多くの人が犠牲になる。

 今の構造を変えるには、相当な変化が求められる。それの原動力が内圧であるのか外圧であるのかは判らないが何らかの力が働き今までの社会構造を破壊する。その時期は誰にもわからないのだが、やがて訪れることは間違いない。

 日本でその変革の動きが有ったのが、民主党による政権交代である。しかし、それも小さな揺れでしか無く。土台がしっかりしていないため自己崩壊してしまい日本の権力構造を変えるには至らなかった。そして東日本大震災は外からの圧力で日本を変える出来事だったが、それも何時しか揺れは収まり以前有った社会構造に戻ってしまった。

 今までの社会構造がそれなりに悪くても安定していたため、揺れが起こっても取りあえずそこに戻るのだが、その揺れが何度も続けば社会構造は徐々に不安定になり、どこかでまた破綻を起きるのを待つ状態になる。

 今の日本の社会構造が変わるのは、日本国内であれば関東大震災位の災害か、外圧であれば、中国か朝鮮半島から発生する何かだろう。少なくともそういった事態が起きれば大なり小なり日本は何らかの変化を求められる。

 その時がいつ来るか予言はできないけれど100年以内には確実に起きるだろうと思う。それを体験できるかどうか判らにところがつらい。ほら吹きと言われても仕方がない。