コンサドーレ

 曇り、気温は17度。今週は朝から気温が高くなってきており本格的な夏の状況である。短い夏なのだから夏は夏らしくガーっと暑くなってほしいものである。


 コンサドーレは、今季11節でJ2首位に立ち熊本震災で試合がなく一度2位になったけれど13節以降首位を維持している。これは本当に久しぶりのことである。調べてみると2011年3位になった時に瞬間的に一位になってはいる。

 前回の昇格した年は、年間順位3位でその当時まだプレーオフが無い時のことだった。そしてその時は、昇格しても最速でJ2降格が決まるという惨めなJ1時代を過ごしたわけである。

 その前の一位は、2007年の三浦監督時代にまで遡ることになる。あの頃は、守備的な形からカウンターで得点を取るという形でJ2優勝しJ1に昇格したが、その自慢の守備もJ1のこの力に破られ、カウンターもその頃在籍したダヴィの突破力に期待する戦いでもう一人あるいは二人でも得点力のある選手がいれば結果も違っていたが、その当時から資本力が乏しく選手の補強もままならない状況であった。

 コンサドーレに臨まれるのは、高い守備力と得点をとれるFWの養成だろう。守備力に関しては、中心の増川に全てを頼るのはJ1昇格後を見据えれば何とかしたいところである。彼が20代後半であればこの先の中心として活躍して欲しいところだが人は年を取っていくものである。

 そうはいってもJリーグ全体を見渡しても優れたDFはそうそういない。コンサドーレでいえば櫛引が成長してくれれば良いのだが、少し停滞してしまっている。彼には落ち着きと積極性のバランスがもっと必要である。現在ケガの進藤はまだまだ若いし、永坂、内山のユース上りも試合経験が乏しいためまだ先発するのに不安がある。できることなら試合で使って経験を積ませてほしいのだが。

 後は、FWだろう。内村、都倉はJ1でも得点は取れると思う。ただし、J2でも得点を取る波が大きい。その差が少なくなればとは思う。もう一人絶対的なストライカーがいれば完璧である。だから四方田監督もジュリーニョではなくヘイスを先発起用するのだろう。

 中盤は、深井がケガからの回復が順調に行、今や絶好調でこれならオリンピック代表でも行けるのではないかと思う。つくづく昨季のケガが大きかった。だけれども下手にオリンピック代表で活躍すると来季はいなくなる可能性も高いので、これはこれでよかった。もしここで1か月抜けられるとチームにとって痛いから。更に言えばケガから復帰して試合勘を取り戻し将来海外挑戦するにしてもJ1の舞台で活躍してその能力の高さを見せつけることも重要である。

 あと期待できるのは、前寛之である。彼の潜在能力は高い。きっと大化けすると思う。堀米もここまで先発の数が多いが守備的能力は評価が難しい。身長も相まって相手を止め切れていない部分である。コンスタントに能力を発揮できるのだから後は守備力の向上だろう。

 荒野も守備と攻撃の部分ではもう一つ突き抜けるところがない。運送能力が高くスタミナも充分なのだが、攻撃守備とともにこちらももう一つ。彼の運動性が他の選手に理解されていないため無駄走りが多い感じがする。彼が走ればパスが来るといった信頼が必要である。

 後は、神田、中原、菅、そしてレンタル中の小山内、工藤あたりがレンタル先で活躍して復帰できるようになればコンサドーレの道産子率は上がるし、今後に期待を持てるが、このあたりから一人でも先発陣を脅かす存在になることが必要である。