退位

 曇り、所々に青空が顔を覗かせている。気温は18度。


引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/national/20160713-OYT1T50121.html) 

天皇陛下が生前に天皇の地位を皇太子さまに譲る「退位」の意向を持たれていることが宮内庁関係者の話でわかった。

 昭和天皇が亡くなられて28年が経つ。昭和が63年続いたので平成がそれに比して短いといえば短い。それが例えば西暦ならすでに2016年という長いスパンで経過しているわけで、日本の年号という制度はこのまま残っていくのであろうか。

 今の日本は、天皇制ではなく立憲君主制をとる国である。天皇陛下は象徴であり国を治める長ではないが、色々な行事の中で天皇陛下から賜る任命されるという習わしは続いている。


 今、NHKで放送されている「真田丸」においても朝廷という言葉がでて、秀吉も関白に任ぜられたりしている。この時も朝廷は絶対的権力者ではなく任命権者として存在していたが、決して国を支配しているわけではなかった。しかし、戦国の武将たちは、この朝廷という存在を無視するわけにはいかず、やはり何らかの形で関わりを持ちながら国を治めていた。

 その存在は、明治維新の時に維新派の旗頭として利用されることとなり、国を治める存在ではないけれど国を治める人間にとって自分が国を治めるのにふさわしい人物として箔をつけるために必要な存在であり続けてきている。


 人は、社会の中で生きていくうちにいろいろな形で人とかかわりを持つ。その中で後ろ盾に成ってくれる人も現れてくるだろう。その社会のかかわりの中で最も最高位にある後ろ盾が天皇という存在なのだと思う。それを超える後ろ盾になる人物は日本に存在しない。

 この話、どの程度のスピードで進んでいくのか判らないが、いつの日か必ず世代交代する時期が来る。今回の件はそれに備えよという意味なのかもしれない。