何年に1度の災害

 曇り、気温はマイナス4度。少し雪が降っていたが今は止んでいる。

 低気圧が北海道の南側を通り過ぎるためその影響で胆振地方で大雪になっている。普段はあまり降らない地域なのでその周辺の高速道路も通行止めになってしまった。

 普段は起きなく何十年ぶりとかの場合簡単に生活機能がマヒするのは、人類の課題なのだろうと思う。100年に一度起きることに備えをするには人間の寿命は短すぎる。せめて200年程度生きるようにならなければ100年に一度の災害に備えようという気持ちにすらならない。

 巡りあわせでその被害を経験した世代が後世のためにその被害に備える仕組みを作ったとしても、その仕組みが本当に役に立つのかどうかは誰も知らない。そういった経験が受け継がれていかなければ、「そんなことが起きることは考えもしなかった」という言葉だけで終わってしまう。

 30年に一度の大雪でさえそれへの対処は整っていないのが現実で、毎年起きるなら備えはするけれども、いつも起きないことに備えるのは無駄だと考えるのが人間の修正である。

 まさかの時の備えに大金を掛けるのなら、今そこにあることに少しのお金を使おうとし、そうしている間に30年に備えに必要なお金は大概使い果たしているものである。


 北海道なら何時でも冬には雪が降る。そんなことは100も承知である。毎年巨額の除雪費用を払いながら生活をしている。もし、100年分の除雪費用を一遍に使い、巨大な融雪システムを北海道全体で使ったらと思うが、効率的な融雪システムが今は存在しない。

 例えば北海道は温泉地が多くある。ということは地下のマグマ活動が盛んであるということである。その温泉の元である火山から熱を簡単に取り出せるならこれほど無尽蔵な熱源はないだろう。ただし、その熱を上手く取り出す方法は簡単ではなく、実用化されているのは地熱発電のみだろう。

 熱をいったん水蒸気に変化させその水蒸気でタービンを回し発電する。熱を電気に変えるのも容易ではなく色々な工程の中でエネルギーはロスされていく。そこで作られた電気でロードヒーティングする場合、電気からヒーターなどの電熱線或いは温風などに変換する時、またエネルギーロスを発生させる。

 誰か優秀な人がその効率的な方法を考え出して欲しいものである。