投資詐欺

 晴れ、気温はマイナス13度。週末から冷え込みは続く。今日は低気圧が北海道を横切っていくが、前線は本州に沿って伸びているために本州は雨だが北海道はそれほど大雪にはならない見込み。


引用 日本経済新聞(http://www.nikkei.com/article/DGXLASJC19H0B_Z10C17A2ACYZ00/) 

アルミニウム価格が高騰するなどと、嘘の投資を募り、元教員の女性らから金をだまし取ったとして、福岡県警は19日までに、福岡市内の非鉄金属販売仲介業「e―ビジョン」の実質的経営者、後藤由樹容疑者(52)=住所不定=ら5人を詐欺容疑で逮捕した。県警はこれまでに佐賀、長崎、熊本など7県の約100人から計約6億5千万円を集めていたとみて、実態解明を進める。

(中略)

県警によると、容疑者らは、新聞に載った教員の退職者名を基に約8万5千人分の名簿を作り、投資を募っていた。県警は16年6月に同社本店を捜索し、名簿などを押収していた。

 何故人は上手い話に騙されるのか?

 犯人は、退職者の名簿を作っていたというが、新聞に載るのは氏名と退職時の学校名だろうから、新聞から直接住所等の情報は得ていないはずで別ルートから住所を割り出したと思われる。

 世の中には名簿屋という職業があるのだから個人情報を割り出すことは金を掛ければ不可能ではないのだろう。名簿から個人情報を継ぎ足せば立派な詐欺に必要な名簿は作成できる。もう少しすればそこにマイナンバーを結び付けて作成することも可能になるのだろう。

 更にこれだけ巨額な資金を集めるために引っ掛かった客から、更にその伝を使ってねずみ講式に客を増やしたと思われる。ある程度社会的に教育を受けた人だから投資詐欺には引っ掛かりにくいと思われるがそれでも100人程度捕まえれば一人当たり650万円を預かれるのだから詐欺師はこの世からなくならない。

 主犯の「後藤由樹」をググってみると、平成22年12月10日農林水産省経済産業省行政処分が下されている。その時も今回と同様の先物取引に関する違法行為によるものらしい。その後、東京から福岡に場所を移し(実際に福岡に移動したかどうかわからないが)そこでまた同様の手口で儲けようとしたのだろう。

 

 最近、忘れられる権利というものが言われているが、このように再犯を犯す人間を特定するにはネット上から情報が無くなるのは痛しかゆしである。

 再犯を犯さない犯罪者の社会復帰の邪魔になるという論には賛成だが、社会復帰後に再度同じ行いをしないという訳ではない。

 その点を罪の種類で分けるといった便利な方法は無く、同じ種類でも再犯率の高いものとそうでないものが当然存在するだろう。

 という訳で、もし投資とかの美味しい話が持ちかけられたならまずは会社名や代表者の名前をググってみるのも一つの方法である。