対仙台 ●

 晴れ、気温はマイナス17度。数日前に気温を体感で当てるのは難しいと書いたが、今日の朝は体感で相当冷え込んでいることは分かるような気温であった。外気に肌をさらした部分は刺すように痛み、吐く息でメガネは曇るそんな朝である。

 先週の土曜日とうとうJ1リーグは開幕した。我がコンサドーレも敵地に乗り込んで初戦を迎えたのだが、残念ながら勝利することはできなかった。

 その原因の理由が、得点を取るまでの過程が全くと言ってできなかった。得点のチャンスがありそうと感じたのは、セットプレーくらいのものだった。攻撃が得点を取れないと判ったうえで傍から見ると引き分け狙いを7割くらいで考えているなと感じた。

 守備は、最終ラインを5バックにすることで相手の最終的な攻撃の芽を摘む形で臨んでいたが、後半足が止まり始めるとどうしてもゴール前に張り付く形になる。相手の攻撃が始まるとすぐに下がり始めるため跳ね返したボールは中々自分たちのマイボールにならず苦しい展開となった。

 後半の後半相手の攻め疲れがあらわになったあたりにコンサドーレのチャンスは巡ってきたが、そこから攻めあぐねてしまい今度はコンサドーレの選手の足が止まった段階で相手のターンとなってしまう。

 相手に得点を入れられた場面は、誰もマークに行けずドフリーでミドルを打たれた結果である。J2ではドフリーでも枠内にシュートは中々飛んでこないが、やはりそこはJ1、キーパー正面だったが前にはじいてしまいそこに詰められて決勝点を入れられてしまう。その後攻め返すも体力の限界でシュートまで行けず、最後CKがチャンスだったがシュートは味方同士競り合ってしまい枠内に飛ばすことはできなかった。

 守備は検討していたが、5バックになる時間が多すぎである。最終ラインをワイドに開かずもう少しゴール前をカバーしたほうが効率的に思える。更に言えば相手のマークに行ったときにカバーする動きが不足してフリーにしてしまう場面も多く、守備時に5-4-1の形にならない場面もあった。引き分け狙いならジュリーニョを早めに交代させて守備固めを図るのも良かったように感じたが、開幕初戦ということもあってそんな弱気な作戦を取れなかったのだろう。

 残念なのは、菊地の交代が少し早かったこと。足の故障ということなので交代せざる負えなかったのだろうが、守備の選手を交代させることで攻撃の駒の使いどころが難しくなった。

 初戦で勝利して勢いに乗りたかったところだが、残念ながらそれもできず。やはりJ1で勝利することの厳しさを選手たちも実感したことだろう。それは、応援しているサポーターも同じように感じさせた試合でもあった。

 札幌の力でいえばJ1相手(特に下位グループ)との差は少ない。しかし、その少しの差が試合では増幅されてしまう。残留が今季の目標だが果たして12月にはどうなっているのだろうか。