嘘ニュース

 快晴、気温はマイナス15度。放射冷却で昨日より冷え込んだ。1度しか違わないのに、今日の朝は、角膜表面の涙が凍るような感覚があった。気のせいかもしれないがそれしばれたということになる。

 最近、フェイクニュースという言葉が話題になってきたため、その影響が報道機関にもでてきたように感じる。その一つがやはり新聞だろう。新聞のニュースは締め切り時間というものがあるためどうしても情報が不確かなものを掲載する可能性がある。そして印刷されて宅配されたものは情報を修正することができず、もし情報が誤りであれば訂正記事を載せなければならない。

 その訂正記事であるが、新聞の場合、載せる場所が決まっていなかった。そのため、毎日記事を読んでいても訂正があったことを気付かずにいつことが普通であった。そのため誤報しても本当に訂正があったのか購読者に伝わっていたか不明である。

 更に、新聞報道のデジタル化が進み、情報の訂正が簡単になるとともにその記事自体が取り下げられる時間が早くなってきた。そのため実際に報じたかどうか確かめることができなくなってしまっている。その痕跡だけが検索ページに残るだけでその記事自体は目に触れることは無い。

 今日の新聞に以下の記事が載った。

引用 BigLobeニュース(https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0227/asg_170227_7012302395.html

アサ芸プラス2月27日(月)17時58分

 睡眠薬が糖尿病の治療や予防に効く? 製薬会社もビックリの情報が2月22日の「ガッテン!」(NHK)にて放送され、物議を醸している。

 この日は糖尿病の最新事情として、睡眠薬を使って熟睡の時間を増やせば血糖値を下げられるとの見解を紹介。出演者が手にしていた睡眠薬のラベルが見える状態だったこともあり、放送直後からネットで炎上したのである。医療系ライターも驚いたという。

「番組を観ている最中から『これはヤバいぞ』と思っていたら、案の定、多くの医療関係者が同番組への批判をネット上で発信。画面に映っていた睡眠薬の処方を求める患者さんが現れるなど、医療現場への影響も出ていたようです」

 これにはNHKも無視するわけにはいかず、27日には公式ホームページに謝罪文を掲載。さらに次回の放送では番組内でもお詫びと訂正を行うこととなった。

 NHKでは今回の放送に至った原因が「ご出演して頂いた専門家ではなく番組にあります」とし、「睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができる」などの行き過ぎた表現や短絡的な表記があったこと、「副作用の心配がなくなっている」という表現が不適切であったことなどを謝罪した。

 もしこれがフェイクニュースだとしたら、睡眠薬を製造する会社のステマである。しかし、その後抗議により訂正記事がNHKのサイトに掲載された。NHKの説明だと編集により誤った印象操作を与えてしまったということである。そうなると今度は製薬会社に風評被害を与えたということになる。

 ニュースを報道する新聞、テレビなどの媒体は常にそのニュースが事実であるか検証しなければトランプ氏が批難するように嘘のニュースを流す企業ということになってしまう。

 トランプ氏の発言を巡り、新聞などの媒体は自分たちは決して嘘のニュースは流していないと主張するようになった。しかし、それは自分たちの報道姿勢を縛る足かせになるのも事実である。実際世論を誘導するために新聞社は嘘のニュースを流していたことがある。それは、戦時中の大本営発表をあたかも真実のように記事にし、日本が負けているのに勝利したと報じていたのである。

 もし、本当に嘘のニュースを流していないか検証するとなれば、そもそも意図的に新聞社(それが経営グループなのか社主なのか不明だが)の意向に沿った記事を書いていないかをも検証する必要がある。

 もし、自分たちが公明正大で嘘のニュースを流さないとするならマスコミの襟は正されればなければならない。


 無理だろうな。