サッカー

 雪、気温はマイナス2度。少し横殴りの風が吹く。

 北海道は、こんなに雪が残っているにもかかわらず明日はJ1開幕である。以前は3月開幕だったから徐々に前倒しになってきている。そうして12月まで試合があるのだからキャンプ始動を考えると休みはひと月半ほどしかない形になる。

 よくスポーツ選手の収入ランキングというのが発表されるが、Forbesが報じた2016年のランキングでは、C・ロナウドが1位となっている。2位にはメッシとサッカー選手が入り、NBAの選手、ゴルフ、テニス、アメフト、野球、ボクシング、レーサーなどがランクインしている。

 そういう意味で子供が目指す将来のスポーツ選手がサッカー選手になることもうなずける。日本でも徐々にJリーグが始まってからメジャーなスポーツになったものである。

 まだサッカーがプロ化しておらず社会人チームで試合をしている天皇杯の放送を小さいときに見たことがあるが、スタンドは満員とはいかず、その時人気のあった大学ラグビーが満員の観衆の中で試合をしていたのと比べると雲泥の差だった。

 そのころ野球人気は絶大で、王、長嶋が活躍していた時代でもあった。しかし、そのころは巨人の試合だけが満員でパリーグの試合は少ない観衆で行われていたもので今の日ハムの試合の入場者数と比べれば比較にならないほどである。

 そのころ野球に熱狂した世代が今の日本の重要なポストを占めているためまだテレビのスポーツニュースの中心なのはよくわかる。放送を決めるのはその世代で、その世代の下で働くものは野球を抜きにはできないからである。

 そう考えると、あと10年は野球がスポーツニュースの主役なのだろうと思うが、何時かはそれも終わりを告げるだろう。しかし、サッカーが世界でこの先も人気のスポーツであるかは分からない。栄枯盛衰は必ずあり人気の頂点に立てば後は下るだけしかない。この先どういったスポーツあるいは娯楽が興味の対象になるかわからない。

 企業も同じだが、頂点に達した後の対応を誤ると転げ落ちるのは速い。そこで第2のスタートを切れるくらいになれば生き延びる可能性は高い。