世の中

 晴れ、気温はマイナス12度。低気圧が夜半に通過しその影響で10㎝程度の積雪があった。丁度オホーツク海側に低気圧の塊が存在する状況になり、そこからの北風の吹きおろしにより北海道は冷気に包まれた格好になっている。

 空が快晴にもかかわらず気温が上がりにくい一日になりそうである。雪もところによる降るだろうが大雪にはならなさそう。この様子だと週末には天候が回復しそうである。

 日本国内の景気は、悪いといえば悪いし良いといえば良い、全てが順調に進んでいない感がある。その一つは将来に対する不安だろうと思う。そのため投資活動が活発に行われなくなりそれによる循環が途絶えていることだと思う。

 そんな世の中なのに、日本の株式は高止まりしている状態である。その理由の一つに日本銀行の間接的な株の買い取りにある。株しきがこの先ずっと安定を保つというのなら今は高値と思われる株の購入が将来保障としての資産の有効活用ということになる。

 しかし、もし日本銀行が巨額の買い取りを続けるなら日本市場に流れる取引可能な株数が不足することになる。そうなると、株の流動性が失われることは、経営不良会社の見極めが難しく、株が乱高下するのは仕手株ばかりとなることになり、株を購入する層の不安を助長しかねない。

 安定的に株高が進むため配当金を貰うことが主になり投機的な株の売り買いをする層は今後減ることになるだろう。株の長期保有の魅力というような宣伝文句があふれ始めるのだろう。しかし、ここで考えなければならないのは、実態は見せかけの株高である可能性がある。それは企業の実績が株価に反映されているとは限らないからである。株高でも倒産する会社というのも現れる可能性はある。

 タンス預金するよりは株に投資すべき時期にようやく日本も来ているのだろう。銀行預金をしていても利息が付かなければタンス預金と変わらず、取引に手数料がかかるため結局マイナス金利に陥っているからである。

 今後銀行の役割はマイナス金利の影響で変わり始めている。多くの地方銀行は、生き残りのため合併という道を選択せざる負えなくなるのだろう。更にインターネットバンキングは既存のATMにとって代わり、更に支払いはカードで行うという流れが定着するだろう。

 

 時代は容赦なく流れに乗れない人を振り落とそうとする。しかも振り落とされずに乗っていた馬車が脇道に迷い込む可能性があるから始末に悪い。更にその選択のスピードが更に求められるようになると果たして頭がそれについていけるかというのが問題となる。