心理学

 晴れ、気温は4度。

 昨日の空とは打って変わって気持ちの良い青空である。こういった日は、公園で日向ぼっこしたくらいである。

 今、この年でまた通信教育で勉強しているのだが、その選択科目の中に心理学がある。通信教育なので教科書一冊のレポートを試験を受ければ終わりの教科なのだが、その教科書は心理学のエッセンスをまとめた様なもので、その奥に広がる学問領域が恐ろしく広いということにまず驚いた。

 自分の中で心理学は、臨床心理学という分野であったのだが、それ以外に人の感覚に関する分野も含まれていることを知った。

 人の感覚なので、5感などのほかに触覚、臭覚などを含めると7つの感覚の領域になり、それぞれの機能や感覚が及ぼす心理的影響などを細分化してしまうと本当に大きな範囲になってしまう。

 そんなことを勉強していると、今まで持っていた知識が浅く狭い範囲のものだったと改めて気づかされている次第である。それを改めて理解するとなると人生をもう一度繰り返す必要があるため、やはり狭い浅い知識を現状の中で勉強していくしかないと理解している次第である。

 やはり興味を持つのは、人の心の動きである。今までの人生の中で相手の心の動きを見透かして駆け引きするような意図的な会話をすることは無かった。あくまで人との会話は自分の意見を納得してもらうことを主目的とし、言葉は悪いが相手の出方を先回りして罠にはめるようなものではなかった。

 

 しかし、相手の心理を読み相手の行動を先読みできればこちらも次の一手を打ちやすい。それは、ゲームの駆け引きに見えるようなものだが、その辺りをきちんと押さえることで物事が好転するなら必要な技術だろうと思う。

 人の行動は類型化できる。例えば血液型による人間分類である。別にその血液型固有の行動が無くとも、血液型により性格が分類できるという概念を信じさせることで相手の行動を縛ることも可能である。「やはりB型だもの」という言葉である。そういった情報が入れば入るほど相手の行動を誘導でき、何かの決断を求める時に相手の選択する方向の範囲を狭めることは可能である。

 選択肢を狭めてやれば、相手が選ぶ手数は少なくなる。まさしく心理ゲームということになる。相手の次の行動を読めれば自分の思った選択をさせやすくなるはずであるが、手数が少なくならない限りその部分の確率は落ちるのは当然である。

 

 以上のことは、心理学の勉強とは少し違うのだが、相手の心を読めていれば身近にいる人を傷つけずに済むだろうし、相手を良い方向に導くことも可能だろうと思ったりもする。この辺りは、若くして習得していると立派な教師か狡猾な詐欺師になれるだろうと思う。