表現の自由

 曇り、気温は15度。週末は晴れどころか雨模様になってしまった。更にところにより雷という。

引用 産経新聞http://www.sankei.com/life/news/170622/lif1706220048-n1.html) 

東京都江東区で27日に予定されていた精神科医香山リカ氏(56)の講演会が中止となり、香山氏と日本第一党党首の桜井誠氏(45)がツイッター上で応酬を繰り広げている。

 香山氏は自身のツイッターに21日、「みなさまにたいへん残念なお知らせです。地域福祉セミナー 香山リカ講演会『なぜ今こども食堂が必要なのか』 開催中止のお知らせ-江東区社会福祉協議会」と投稿した。

(中略)

<<香山氏は昨年10月、桜井氏が早稲田大学の講演会に招かれたことについて「桜井氏は、自分が行ってきたことが人と社会を破壊する差別煽動だと認めていません。たとえヘイト発言はなくても、そういう人物をとりわけ人権を重んじる大学という場に招くのは間違いです。うどん研究会が『うどん評論家として桜井誠氏をお招きしました』というのもアウトと考えます」と投稿し、早稲田大学を批判するツイートをした。

 このときは香山氏のほかにもCRAC(元レイシストしばき隊)YOUTHの名前で早稲田祭実行委員会などのメールアドレスや問い合わせ先の電話番号が掲載された。

 

この問題、テレビ、新聞等で大々的に取り上げられることは無かった。

 この問題の本質は、日頃言論の自由を謳う新聞社が騒ぎ立てないことが不思議である。上の問題は、ある意味ケンカである。相手の嫌がることをお互いすることで溜飲を下げる類のものである。

 しかし、お互いさまということで喧嘩両成敗の形で収めるとしたら言動不一致と言わざる負えない。そこに日本のマスコミの危うさがある。自分たちが正義の物差しであって、その物差しの長さ形はいくらでも自分たちの中で変えられるものと認識していると考えざる負えない。

 上の言動は一般人にとってスポーツ観戦に行って座った席で不快な野次を聞いているようなものである。席が自由席なら移動は可能だが指定席ならそうとも行かない。その汚い野次を聞きながら見るのも不快なだけである。

 そんな場合、野次の発生源を退場させてほしいと願うが、得てしてそういうことにはならないし、逆にそいつの取り巻きがいたり、それに同調して関係ない人間も汚い野次を飛ばしたりする。

 では、政治的主張(責任ある主張)とヘイトなり反差別的主張を誰が線引きするのかが問題となる。決してマスコミではないことは確かなのだが、新聞やテレビはあたかも裁判官のようにふるまう。大きな問題はそこにあると言えるのだろう。


 表現の自由憲法で保障されている筈なのに、それに制限を加えれば真の自由とは言えないし、その制限のルールは主観的判断に基づくとなれば表現の自由というものは無いということになる。

 本当に解決しようとすればやはりそれを判断する役割を果たすレフリーが必要だが、果たしてこの先もその役割を担う正当な主は存在することがあるのだろうか。