対清水 1-0

 曇り、気温は16度。太陽の光がないせいか肌寒く感じる。

 土曜日の清水との試合、残念ながらドームへは行けずNHKのテレビ中継を車の中で視聴。それも後半からと間の悪い見方になってしまったが、見始めてすぐ1-0とリードしている映像が。

 ここからドキドキの試合視聴となる。コンサドーレは、相手の攻撃を凌いでカウンターという作戦が見え見えだが、その相手の攻撃を中々跳ね返せない。更に自陣前のミスで相手にボールが渡り一対一でシュートを打たれるが、ソンユンの守備範囲で難無くセーブ。だけれどもシュートは強烈だったので足元に来れば弾けなかった可能性が高い。たらればで言えばそうなのだが、あのパスミスは絶対ダメである。

 その後も相手の攻撃を受け続け跳ね返すのだがセカンドボールが拾えない。だから余計苦しくなる。リーグ上位のチームならあの時点で同点にされるのも時間の問題だった。しかし、昨年J2で戦った清水にその力が無かったことが幸いした。

 それにしても相手の攻撃を跳ね返すのがやっとではサンドバック状態も良いところ、なるべくセカンドボールを拾って自分たちの攻撃時間をもう少し長くしないといけない。

 

 その原因はやはり6連敗している気持ちの問題である。ここで勝たなければ後がないという心の余裕のなさがチーム全体に広がっている。だからパワーが前ではなく後ろに掛かってしまう。相手の攻撃になれば急いで自陣に戻らなければならないとチーム全体で考えているから逆に前に出てボールを奪わなければならないところで足が出ない。

 更に悪いところは、複数人で相手のボールフォルダーに向かっていってしまい交わされてしまうところである。あの守備ではゴール前に人数が必ず足りなくなる。その辺りのチームの呼吸を合わせないと足が止まった時の危険である。

 実際、後半足が止まり始めるとボールをつなぐというより相手陣内に蹴り返すパターンが続く、まるで守備練習である。相手に攻撃をさせていなせる位の上手さがあれば安心して見てられるが、その上手さには程遠いところが現状のコンサドーレである。

 しかし、それでも相手の攻撃を何とかしのいで1-0で勝利を掴む。

 しかし、反省すべき点は多い。今の試合運びはJ2で続けてきた試合運びである。相手の裏を狙ったパスからトップの個人技でボールをキープしシュートを放つ。慣れていると言われればそうなのだが、これが通用するのは下位チームだけだろう。何故なら上位チームには必ずDFの力でそれをカバーできる能力があるチームが多いからである。その攻撃に弱いチームは守備力に不安があるところ。

 今の攻撃パターンは、今の札幌にとって命綱のようなものでこれを防がれればなす術が無くなる。次節都倉が不在でトップでボールを収められそうなのは、ヘイス位である。さて四方田監督はどんな作戦で相手のゴールをこじ開けるのか興味がある。

 まさかアウェイなので最初から引き分け狙いということは無いと思うが、もしかすると守備的に最初から5バックで入りワントップのヘイスに向けてボールを蹴り込む戦いになるのだろうか。後はヘイスの個人技で何とか点を取ってという試合運びである。

 その試合運びは、コンサドーレの伝統的な戦い方である。だかれども相手は降格圏内を争う大宮と言えども対策は練っているし、選手の質から言っても相手の方が格上である。相手の攻撃を90分跳ね返し続けられるとは到底思えないのだが、こちらはそうなることを願うしかない。