対浦和 2-0

 雨、気温20度。

 土曜日の試合、満員のドームに開始15分前に到着。以前、待機列の裁きが悪くて開始時間になっても入場できないということは無かった。それでも会場内は席の空きを探すのが大変で、ようやく空いた席を見つけて潜り込んだ。

 相手の浦和の応援団も選手入場前から声を出しはじめ、大勢いるはずのコンサドーレの応援が徐々に圧倒されるのは驚き。コンサドーレのアウェーもそうだが、ゴール裏に集まる人間の声を出す割合で、遠くから駆け付ける熱心なサポーターは9割9分声を出す。そのため声量が大きい。

 却って人数が大勢いるという安心から声出し率が下がるのがホームの常で、どのチームもその傾向がある。あれだけの人数がいるのだから声を出さずとも手拍子をすれば相当な圧力になるのだが、やはり今回来た人の多くは初めてか手拍子を打って応援するほど熱心さは無かった。

 試合は、浦和の上手いパス回しからコンサドーレのゴール前まで選手に入り込まれ決定機を作られるという展開になった。その間で何とCBの横山が開始早々負傷交代してしまうというアクシデントが発生してしまう。その代りに進藤が入ったのだが、ポカをするのではないかと心配になる。

 その後も浦和はボール回しをするのだが、コンサドーレの5-4-1の守りの為か最終ラインでのパス回しが多く、ボール支配率が6:4で上回る数字上の表現よりは攻められているという実感は無かった。

 最近の浦和は攻め上がった時の逆襲で失点しているため、コンサドーレの縦ポンに対する意識が強く、中々攻撃を仕掛けられないという理由が大きかったように思う。

 そうした中、コンサドーレのFKからCKが2本つづきその最後のCKで槙野を振り切った都倉が頭でゴールを決める。久しぶりの都倉のゴールでドームの観客の声が鳴り響くのを聞くのは久しぶりである。

 そうして槙野の退場劇が起きる。最初ボールのないところで二人がもつれ合って倒れるのは見えていた。テレビで見返すとボールをパスした槙野に対して都倉が進路をふさぐような体勢で当たりに行き、あたった後無理やり槙野が都倉を巻き込むように倒れ込んだ、その間にお互い足をぶつけ合っていたように思う。そして立ち上がり際に槙野の左足が都倉の顔に入る。

 丁度、第4審の目の前であったためファールは見過ごされなかった。槙野は故意ではないと必死に審判に訴えていたが、画面から見る限り故意でないとあの足の動きはできない。

 槙野を止めた都倉にイエロー、槙野は蹴ったことでレッドとなった。場内の大画面には槙野がイエロー2枚でレッドと表示されたので審判に抗議したことで2枚目のイエローを貰ったかと思ったが、そうではなかった。

 そのまま前半が終了すると、後半開始早々浦和が選手交代をしてくる。その交代に電光掲示が間に合わない、だから自分は2人交代したと思っていた。だから後半開始早々怪我をした那須の代わりに誰か入ったのだと勘違いした。

 後半ずっと浦和は9人で戦っていたのだと後で知った。11人いるコンサドーレを圧倒していたのは浦和の方であった。でも、コンサドーレの方もヘイスが殆ど動けず、都倉が交代する時にあれと思ったが、槙野のこともありイエロー一枚貰っているので次の試合に備えての交代であると納得した。

 ヘイスもジェイが入ったことで出場機会が保証されるとは限らない。だからあの動きは、少々今後が心配になる。その通りで、後半交代で入ったジェイが得点を決めたことで今後先発はジェイで交代でヘイスというパターンが増えるのか、チャナティップが思いのほか切れ切れだったので、ジェイ、都倉、チャナティップの組み合わせに今後なりそうである。

 あの浦和に2-0で勝つとは試合が始まるまでは想像もしなかった。勝てれば何でも良いと思っていたが、ごたごたしている時期に試合をできたことが勝利につながったのだろう。そうして、ペドロビッチが昨日解任される事態になった。

 きっと応援に来ているサポーターはよもやコンサドーレごときに負けるはずはないとドームに詰め掛けていたのだろう。彼らの変える後ろ姿はさみしそうだった。

 次は、水曜日にセレッソ戦がある。ある意味J2から続く争いのような感じがしている。あまり意識することなく試合に臨んで欲しい。きっと気温は高い筈なので選手の体力は持たないかもしれない。そこで意地を出し切れれば勝利の可能性もあるはずである。しかし、次の試合のCBは誰になるのだろう。キムミンテが入るのか?